全国の幅広いエリアに電力を供給している、新電力会社の応援でんき。大手電力会社より安い価格で電気を利用でき、日々の光熱水費を抑えることにも繋がります。
電気は私たちの生活に密接に関わるため、闇雲に電力会社を選ぶのは避けたいところです。しかし、事業者のホームページをチェックしても、どこを確認すべきかわからない方もおられるはず。
本記事では、応援でんきを契約するメリットやデメリットから、料金プランの詳細、申し込み手順などを網羅的に解説していきます。応援でんきの新電力が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
応援でんきとは?
応援でんきとは、株式会社LENETS(レネッツ)が提供する新電力です。一般家庭と法人向けに、お得な料金で電力を供給しているのが特徴。私生活や事業に係る電気料金の負担を軽減してくれる、新電力会社となっています。
電気は発電・送電・小売の3部門を経て、各家庭や事業所に届けられる仕組みです。電力自由化の前は、これらの工程を全て大手電力会社が実施していました。しかし、2016年の「電力の小売全面自由化」に伴い、大手電力会社以外の事業者も電力小売事業へ参入可能に。
新電力会社が行うのは電気販売のみのため、従来通り送電を実施するのは地域の大手電力会社です。つまり、大手電力会社を契約している時と電気品質は変わらず、応援でんきで料金だけを下げて、電気を利用できます。
応援でんきのメリット
応援でんきを契約することには、下記のようなメリットが存在します。
- 電力供給エリアが広い
- 乗り換え時の解約手続きを代行してくれる
- マイページから使用状況を確認できる
順番に詳細を見ていきましょう。
電力供給エリアは沖縄を除く全国で引っ越し時も安心
関東を中心に展開する会社や、電力供給エリアが狭い新電力会社も多いですが、応援でんきは沖縄を除く全国に電気を提供しています。居住地域をあまり気にせず、契約できるのが大きなメリット。
さらに、引っ越し時に電力会社を変更する必要がないのも魅力的なポイントです。大手電力会社や供給エリアの少ない新電力会社の場合、引っ越しの際に新しい電力会社・プランの選定や申し込み手続きなどが必要になります。
しかし、電力供給エリアの広い応援でんきであれば、引っ越し先でも同じサービスを利用可能。新しい電力会社の選定など面倒な作業は不要となるため、引っ越しの機会が多いご家庭におすすめできます。
現電力会社の解約手続きを代行してくれる
電力会社を乗り換える際、現在契約中の電力会社の解約手続きは応援でんきが代行してくれます。電力会社の乗り換えと聞くと、手続きが複雑なイメージもありますよね?
その点、応援でんきは簡単な手続きで契約でき、乗り換えのハードルも低いと言えます。ただし、引っ越しを伴う乗り換えの場合は自分で解約手続きが必要となるので、ご注意ください。
Web上のマイページから契約内容や使用状況を確認できる
応援でんきは利用者専用のマイページを設けており、契約内容から電気使用量・電気料金まで確認できます。いつでも手軽に電気の利用状況をチェックでき、家計を見直す機会にもなります。
また、電気の利用料金明細を過去24ヶ月分まで確認できるのも嬉しいポイント。前年度の同時期から、どの程度電気代が増減したのかも参照可能で、出費が減っていれば節電のモチベーションにも繋がりますよ。
応援でんきのデメリット
豊富なメリットが揃う応援でんきですが、下記デメリットも存在します。
- お得なキャンペーン・セット割がない
- 料金プランが少ない
契約を検討している方は、デメリットもチェックしておきましょう。
お得なキャンペーン・セット割がない
応援でんきでは、料金がお得になるキャンペーン・セット割が提供されていません。現金やポイントでキャッシュバックを実施する新電力や、ガス・インターネットの契約で料金が安くなるセット割を提供する新電力もありますが、実質料金では他のサービスより高額になる可能性もあるため注意が必要です。
なお、応援でんきは支払い方法としてクレジットカード、もしくは口座振替を選択できます。クレジットカード決済のみ対応する新電力もあるので、口座振替を利用できるのは1つのメリットと言えます。
しかし、口座振替割引を設ける大手電力会社と異なり、応援でんき含めて口座振替の利用による割引を提供する新電力は基本的にありません。クレジットカード払いでカード会社のポイント還元を受けるなど、少しでも出費を抑えられるようにしましょう。
料金プランが少ない
応援でんきは家庭向けプランと法人向けプランの2種類のみ設けており、一人暮らし向けやオール電化向けのプランなどはありません。他の新電力でも採用される従量電灯プランが提供されています。
住宅のタイプやライフスタイルに応じてプランを選択できないため、注意が必要です。なお、従量電灯プランは電気使用量に応じて料金も変動する、非常にわかりやすいプランとなっています。シンプルなプランのみ設けられているので、初めて新電力を契約する方にはおすすめと言えます。
応援でんきの料金プラン
応援でんきは先述の通り、一般家庭と法人向けに従量電灯プランを用意しています。料金は電気使用量に関係なく必ず発生する「基本料金」と、3段階に分けられる「電力量料金」で構成されており、合算値が請求される仕組み。
東京エリアにおける、応援でんきと東京電力の基本料金を比較した表は下記の通りです。
アンペア | 応援でんき(税込) | 東京電力(税込) | 料金差(税込) |
10A | ー | 286.00円 | ー |
15A | ー | 429.00円 | ー |
20A | ー | 572.00円 | ー |
30A | 849.42円 | 858.00円 | -8.58円 |
40A | 1,132.56円 | 1,144.00円 | -11.44円 |
50A | 1,415.70円 | 1,430.00円 | -14.30円 |
60A | 1,698.84円 | 1,716.00円 | -17.16円 |
応援でんきでは10A・15A・20Aのプランを提供していませんが、一般家庭で契約するのは概ね40A前後。30~60Aの全てにおいて、基本料金は応援でんきのほうが安いとわかります。
また、電力量料金の比較表としては、下記の通りです。
電力量 | 応援でんき(税込) | 東京電力(税込) | 料金差(税込) |
第1段階(~120kWh) | 19.88円 | 19.88円 | 0円 |
第2段階(121~300kWh) | 24.49円 | 26.46円 | -1.97円 |
第3段階(301kWh~) | 26.14円 | 30.57円 | -4.43円 |
一人暮らしなど電気使用量が少ない場合、大手電力会社から乗り換えるメリットは小さいですが、電気使用量が多いほどお得になる料金体系が取られています。テレワーク中心で自宅にいる機会が多いご家庭に、応援でんきは最適です。
応援でんきをおすすめできる人
- 電気料金を抑えたい人
- 引っ越しする回数が多い人
- 便利なマイページ機能で家計を見直したい人
- 手軽に電力会社を乗り換えたい人
応援でんきへ乗り換える最大のメリットは、やはり電気料金が安くなる点。大手電力会社10社の2022年5月の電気料金は、過去5年間で最も高い水準となる見込みで、家計に大きな打撃となります。加えて、ガス料金・食料品・生活用品などの値上げも後を絶ちません。光熱水費の中でも高い割合を占める電気代を、応援でんきの利用で少しでも節約しましょう。
応援でんきの申し込み手順
応援でんきの契約を検討している方向けに、ここでは申し込み手順を解説していきます。
必要情報の準備
応援でんきを申し込む際には、下記情報が必要となります。
- お客さま番号
- 供給地点特定番号
- 契約種別
例えば、東京電力ではWeb上から、お客さま番号や供給地点特定番号などを確認可能です
紙媒体で契約状況や使用状況を知らせる電力会社もありますが、最近ではWebへ移行するサービスも多いので、ご注意ください。
電話またはWeb上から利用申し込み
応援でんきは電話、もしくはWeb上から利用の申し込みを行えます。
Webから申し込む場合、事前に準備した各種番号や支払い方法などを入力していきます。なお、申し込みの期限としては、利用開始希望日の14日前です。申し込みが遅れると、希望日に間に合わないケースもあるので注意しましょう。
- 電話番号:0120-546-174
- 受付時間:9:30~17:00(休業:土日祝日年末年始)
契約内容の確認・利用開始
応援でんきの申し込みが完了すると、メールで連絡が届きます。定期的にメールをチェックしておきましょう。また、「電気のご契約内容のお知らせ」が郵送で届くので、受け取り後は大切に保管しておきます。なお、スマートメーターを利用していない場合、無料で交換されます。
申し込みから切り替えまでの目安期間としては、約1週間~1ヶ月。期間は前後するケースもあるので、引っ越しを機に乗り換えるご家庭は特に余裕を持って契約を進めましょう。
応援でんきの解約方法
引っ越しや建物解体を伴う場合、電話で解約の受付を行っています。利用を終了する日が決まっている場合は、早めに解約の連絡を入れておきましょう。なお、利用終了後は安全のため、下記を実施しておきます。
- アンペアブレーカーのOFF
- 契約主開閉器または漏電遮断器のOFF
引っ越しや建物解体を伴わない解約の場合、乗り換え先の電力会社が手続きを代行します。応援でんきへの連絡は不要であり、新しい電力会社にて電気を供給し始めたタイミングで解約処理されます。
応援でんきのまとめ
電気代を節約するには、こまめに電源・スイッチを切るなど意識を変えることが大切ですが、そもそもの料金を抑えることもポイントです。大手電力会社より安い応援でんきの利用は、節約のきっかけにもなると言えます。
- 電気使用量が多いと、大手電力会社より料金の下がり幅が大きい
- 沖縄を除く全国で利用できるため、転勤族でも安心
- マイページから手軽に料金を確認でき、節約意識を高められる
電気代の負担を減らし、値上げにも負けない家計を目指しましょう。
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