母乳を与えられないときの代替品として、赤ちゃんに必要な栄養成分をサポートしてくれる粉ミルク。ママ以外でも授乳が可能で、出先でも人目を気にせず授乳できるなど、メリットがいっぱいです。
完全ミルクや混合で育児している人には欠かせない粉ミルクですが、各メーカーで味や成分が異なるので、どれを選べばいいか悩んでしまいますよね。また、最近人気の詰め替え用や個包装タイプも気になるところです。
そこでこの記事では、粉ミルクの選び方や作り方、おすすめメーカーなどの情報を徹底解説。記事の後半では最新の売れ筋粉ミルクをランキング形式で紹介します。これから出産予定のプレママや、粉ミルクへの切り替えを検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を監修した専門家
赤ちゃん訪問指導歴約25年以上のキャリアを持つ助産師。毎月20件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。大学病院、未熟児センターでの勤務を経て、フリーランスとなる。生活情報サイト「All About」では母乳育児ガイド・新生児育児ガイドを務め、育児雑誌などへの執筆も多数。「AMOMA(母と子のナチュラルケアブランド)」の商品開発、新生児期~乳児期の赤ちゃんの子育て指南を数多く行う。
最近では産後ケアホテルマームガーデン葉山の総合監修を行う。
目次
粉ミルクはいつまで与えてOK?栄養は足りてる?
完全ミルクや混合で育てている赤ちゃんにとって主食となる粉ミルク。いつまで飲ませていいのか気になる人もいると思います。
一般的な粉ミルクの対象年齢は、0ヶ月から1歳の誕生日を迎えるまでの12ヶ月間。卒乳時期の目安は12ヶ月から18ヶ月頃とされており、実際には離乳食後期に入る生後9ヶ月から12ヶ月頃に粉ミルクを卒業する赤ちゃんが多いようです。これらはあくまで基準であり、この期間に卒業しないといけないということではありません。なかには2歳頃まで飲んでいる場合もあり、卒乳の時期には個人差があります。
大切なのは、粉ミルクや母乳以外の食事で赤ちゃんに必要な栄養やエネルギーを与えられているかどうかということ。十分に栄養が摂れていると感じたら、粉ミルクをあげるタイミングを減らしたり、牛乳やフォローアップミルクに切り替えたりして、それぞれお子さんに合わせて少しずつ卒乳を目指しましょう。
また、粉ミルクは母乳に比べて栄養が不足しているのでは……という心配はご無用。国のガイドラインで赤ちゃんに必要な成分と量が定められており、各メーカーで母乳に近づけて栄養を配合しています。
粉ミルクだからといって赤ちゃんの成長が遅いということは決してありませんので、安心して与えてくださいね。
浅井貴子
どのメーカーのものを選んでも成長や発育に差はなく、多くは出産した病院で出されていたものを飲むことが多いようです。
基本的に0才児は哺乳瓶で与えますが、ストローなども生後6~7か月で使えるようになるので、歯が生えてくるとマグやスパウトなどで飲ませる人も増えてきています。
粉ミルクの選び方
ここからは、粉ミルクの選び方を紹介します。選ぶときに注目したいポイントは以下の5点です。一つずつ順番に解説していくので、一緒に見ていきましょう。
- 粉ミルクは育児用ミルク・アレルギー対応ミルク・フォローアップミルクの3種類
- 缶・詰め替え・個包装?使いやすさや飲む量でタイプを選ぶ
- 調乳を時短するならフタの形状をチェック
- 混合育児にはできるだけ母乳に近い味のものを
- たくさん飲む赤ちゃんにはコスパも重要
粉ミルクの種類を知っておこう
粉ミルクは、育児用ミルク・アレルギー対応ミルク・フォローアップミルクの3種類に分けられます。赤ちゃんの年齢や体質によって与えるミルクが変わるので、それぞれの特徴を覚えておきましょう。
0ヶ月から飲めて母乳に近い「育児用ミルク」
育児用ミルクとは「乳児用調整粉乳」ともいい、生まれたばかりの0ヶ月から与えられる粉ミルクのこと。牛乳を主要原料としており、母乳が足りないときや与えられないときの代替品として販売されている食品です。
たんぱく質・DHA・オリゴ糖など、赤ちゃんの成長に有効な成分を母乳に近づけて配合されているのが特徴。その他の成分はメーカーによって差があるものの、必ず摂取しなければいけないものではないため、さほど気にする必要はありません。
アレルギー反応が出る赤ちゃんには「アレルギー対応ミルク」
育児用ミルクを与えたら下痢や湿疹の症状が出た赤ちゃん向けに、アレルギー対応ミルクも販売されています。牛乳アレルギーの原因となるたんぱく質を分解して分子量を小さくすることで、アレルギー性を著しく低減。商品によっては、大豆成分や卵成分もカットされているものもあります。
アレルギー対応ミルクを飲ませる際は、医療機関の診察を受け、医師や管理栄養士指導のもと使用するのが原則です。赤ちゃんにアレルギーが出たからといって自己判断でアレルギー対応ミルクを飲ませないよう、注意しましょう。
離乳食で足りない栄養素を補う「フォローアップミルク」
フォローアップミルクは、離乳食の3回食が始まる生後9ヶ月過ぎから3歳頃まで与えるミルクです。離乳食では足りない栄養素を補う目的で使用されるため、食事が進んで栄養が足りているお子さんに与える必要はありません。
一般的に粉ミルクというと母乳代替品である育児用ミルク・アレルギー対応ミルクを指す場合が多いことから、本記事ではフォローアップミルクの紹介は省略しています。離乳期の栄養状況に応じて使う場合があることだけ、覚えておいてくださいね。
飲む量や使いやすさを考えてタイプを選ぶ
一昔前は粉ミルクといえば缶入りのイメージがありましたが、最近は個包装や詰め替えタイプなどさまざまな種類が登場しています。利用シーンやコスパを考慮しながら、ぴったりのものを選びましょう。
編集部
粉ミルクメインでたくさん飲むならコスパがよい「缶タイプ」
粉ミルクの定番といえばやっぱり缶タイプ。各メーカーから約800gの大缶と300gの小缶が販売されています。ドラッグストアやスーパーで手軽に購入でき、コスパがよいのでたくさん飲む赤ちゃんにおすすめです。商品のラインナップも豊富なため、好みの味や成分を選べるメリットもあります。
ただし、重くてかさばりやすく、ストックするのに場所を取ってしまうマイナス面も。持ち運びにも不向きなので、お出かけ時には個包装されているスティックタイプや粉ミルクを小分けできるミルクケースなどを使うと便利です。また、缶ゴミがすぐに溜まってしまう点もデメリットといえます。
缶ゴミを出さずエコに使える「詰め替えタイプ」
缶タイプはゴミが溜まるし捨てるのが大変!という人には、箱型の詰め替えタイプがおすすめです。専用のケースに袋ごと入れ替えるだけなので扱いやすく、ゴミをほとんど出さずにエコに使えるのが魅力。中の粉ミルクが少なくなったときにスプーンですくいやすい利点もあります。
とても便利で環境にやさしい詰め替えタイプですが、残念ながら現在販売しているメーカーは森永乳業のみ。いろいろなメーカーの粉ミルクを試してみたい人には向きません。また、缶タイプに比べて価格がやや高いので、コスパ重視の人も避けた方が無難でしょう。
母乳メインの人や持ち運びするなら「個包装タイプ」
最近人気が高いのは、キューブやスティックなどの個包装タイプです。ミルクの計量が不要で、手早く調乳できるのが嬉しいポイント。携帯しやすく、お出かけ時のお供に最適です。さらに個包装なので、缶タイプのように開封後の賞味期限を心配をすることもありません。
しかし、個包装タイプはとても高く、商品によっては缶タイプの2倍近くになることも。完全ミルクの場合はかなり割高なので、母乳がメインで粉ミルクは少量だけ必要な人におすすめです。日中は缶タイプを使用し、夜間や外出時のみ個包装タイプと使い分けてもよいでしょう。
手早く調乳するならフタの形状をチェック
赤ちゃんが小さいうちは1日に何度も授乳するので、できるだけ調乳を手早く済ませたいですよね。手間も時間もかかる調乳を少しでも時短したいのであれば、フタとパッケージ容器が一体化している粉ミルクがおすすめです。
フタが分離しているタイプは外すのに両手を使う必要があり、毎回フタを置く手間もかかります。フタと一体化しているタイプなら、片手で開けられる上にミルクのすりきりもしやすいのがメリット。お腹が空いているときや夜中の授乳など、急いで調乳したいときは特に重宝するでしょう。
混合で与えるなら母乳に近い味がおすすめ
混合授乳で粉ミルクを併用する場合、母乳と粉ミルクの味が違うと赤ちゃんが飲まないことも。または、粉ミルクの方を好んで母乳を嫌がるケースも出てきます。そんな事態を避けるためにも、できるだけ母乳に近い味の粉ミルクを選ぶのがおすすめです。
各メーカーで母乳に近い味わいのミルクの開発に注力していますが、商品によって味わいに差があります。また、人によって母乳の味も異なるので、できれば自身で母乳の味を確認しながら近いものを選びましょう。
サンプルや試供品を利用するのもアリ
試飲のためにすべての粉ミルクを購入するのは大変なので、サンプルや試供品を利用するのも賢い選択です。出産した病院や産院で配られることが多いですが、いろいろなメーカーを試したい人はドラッグストアや赤ちゃん用品店をチェックしてみてください。
また、各メーカーの公式サイトでも粉ミルクの無料サンプルキャンペーンを実施しています。先着順や抽選での申し込みになりますが、毎月5,000名や毎週500名にプレゼント、と当選確率がかなり高いので、積極的に応募してみましょう。
コスパも重要!内容量と価格を比較しよう
粉ミルクはお金がかかるので、結局はコスパのよさで選ぶという人も多いのではないでしょうか。先ほども説明したとおり、粉ミルクの成分は国の法律で定められているため、安いから栄養が足りないということはありません。どのミルクも安心して与えられます。
赤ちゃんが成長するにつれて飲む量も増え、完全ミルクなら生後4~6ヶ月頃から1ヶ月あたり800gの大缶を5缶ほど消費することも。安い商品をセールで購入しても1缶あたり1,600円前後なので、1ヶ月あたりの出費は8,000~1万円ほどかかってしまいます。
粉ミルクの内容量と価格を比較し、たくさん飲む赤ちゃんにはコスパのよい商品を選ぶと経済的ですね。
浅井貴子
家にも3~4缶は予備としてストックしておきたいところです。
価格帯の基準として¥2000を目安とすると良いでしょう。¥2000以下の商品(ぴゅあ、はいはい)か¥2000以上のパイスペックな商品かで検討しても良いでしょう。
専門家おすすめの粉ミルク
この記事を監修した助産師の浅井貴子さんおすすめの粉ミルクをご紹介します。
多くの産院で飲まれていて、キューブや液体など利便性も考えられたミルク
「母乳サイエンスから生まれたミルク」と唄っているように6000人の母乳を研究し、たんぱく質の量や質を限りなく母乳に近づけ、脳の発育に重要なDHAとアラキドン酸の量も母乳の範囲まで配合しているのが特徴です。ミルクは太りやすいと言われていますが、発育調査により体重の増加率が母乳に近いことが確認されています。
フタは片手で開閉でき、すりきりも簡単。調乳方法はワンステップ調乳で、ミルクを入れてお湯を足して作ります。溶けるのも早く哺乳瓶の底にだまが出来にくいのもママにとって嬉しいポイント。
キューブの支持率は高く、パパやママ以外の家族もミルク作りに参加しやすいきっかけを作ったミルクでもあります。産後ケア施設でもキューブは衛生的なので導入する施設も増えてきています。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶、液体、キューブ |
内容量 | 缶:800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
粉ミルクおすすめ人気ランキング比較一覧表
商品 | 最安価格 | 粉ミルクの種類 | タイプ | 内容量 | 対象年齢 | |
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明治ほほえみ らくらくキューブ | 楽天市場¥3,000 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | キューブ | 大箱:432g(27g×16袋) | 0ヶ月~1歳頃 | |
森永乳業 はぐくみ | 楽天市場¥4,331 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 800g | 0ヶ月~1歳頃 | |
雪印ビーンスターク すこやかM1 | 楽天市場確認中 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 800g | 0ヶ月~1歳頃 | |
アサヒグループ食品 和光堂レーベンスミルク はいはい | 楽天市場¥2,000 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 810g | 0ヶ月~1歳頃 | |
明治ほほえみ | 楽天市場¥5,200 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 缶:800g | 0ヶ月~1歳頃 | |
江崎グリコ アイクレオ バランスミルク | 楽天市場¥6,300 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 800g | 0ヶ月~1歳頃 | |
雪印メグミルク ぴゅあ | 楽天市場¥4,480 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 820g | 0ヶ月~1歳 | |
森永乳業 E赤ちゃん | 楽天市場¥3,273 AmazonYahoo! | 育児用ミルク | 缶 | 800g | 0ヶ月~1歳頃 | |
森永乳業 ニューMA-1 | 楽天市場¥4,100 AmazonYahoo! | アレルギー対応ミルク | 缶 | 800g | 0ヶ月~ | |
森永 ノンラクト | 楽天市場確認中 AmazonYahoo! | 育児用ミルク(乳糖不耐症・ガラクトース血症用) | 缶 | 300g | 0ヶ月~ |
粉ミルクおすすめ人気ランキング10選
計量の手間がなく誰でも簡単に調乳できるキューブタイプ
病産院で使われることも多い人気の粉ミルク「ほほえみ」が業界初のキューブタイプに。計量する必要がなく、哺乳瓶にキューブをポンと入れるだけの手軽さが最大の魅力です。
キューブ1個で40mlのミルクを作ることができ、哺乳瓶に何個入れたのかもすぐわかって粉がこぼれるストレスもありません。通常の粉ミルクでは、120mlを作るのにスプーン6杯分すりきる必要がありますが、本商品であればキューブ3個を入れてお湯を注ぐだけとラクチンです。
誰でも簡単に作れるため、授乳に慣れていないパパさんやご両親の使用もおすすめ。値段が高めなので、夜間の授乳や外出時のみなど使い分けるのもアリですよ。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | キューブ |
内容量 | 大箱:432g(27g×16袋) |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
母乳に近い栄養バランスが魅力。詰め替え用パックも大人気
森永乳業の「はぐくみ」は、栄養成分の量とバランスが母乳に近く、母乳育ちのような腸内環境を目指せるのが特徴。初乳に多く含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」やビフィズス菌を増やす3種類のオリゴ糖など、豊富な栄養成分が魅力の粉ミルクです。
一般的な800gサイズの缶ミルクのほか、コンパクトでゴミをほとんど出さずに使える「エコらくパック」も大人気。詰め替え用の育児用ミルクを販売している日本メーカー森永だけなので、ゴミを削減しながら使いたい人におすすめです。
なお、携帯用のスティックタイプも販売されているので、お出かけの多い人はそちらもチェックしてみてくださいね。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
独自の母乳研究により豊富な栄養成分を配合。溶けやすさも魅力
約60年以上にわたって母乳研究を継続している雪印ビーンスターク。2015年より大規模な全国母乳調査を行い、その研究結果をもとにアップデートを重ねて作られているのが「すこやかM1」です。
独自の研究により見出された免疫成分「オステオポンチン」を日本で初めて育児用ミルクに配合しており、感染症や発熱に対する免疫機能の発育をサポート。シアル酸やオリゴ糖などの栄養成分も豊富に含まれています。
また、調乳方法はお湯→ミルク→お湯の手順で、ミルクがサッと溶けやすい点もよいところ。哺乳瓶を何度も回す必要がなく調乳時間を短縮できるので、忙しいママにおすすめです。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
母乳に近い成分配合と消化時の負担に配慮された粉ミルク
日本で初めて粉ミルクを作ったメーカーとしても知られる和光堂の「はいはい」。赤ちゃんの発育をサポートするたんぱく質・DHA・ARAの量を母乳に近づけて配合し、さらに16種類のビタミン・ミネラル成分もバランスよく含まれています。
また、母乳には含まれていない牛乳由来のたんぱく質β-ラクトグロブリンを低減していることも特徴。赤ちゃんの消化吸収時に負担がかからないよう配慮されているため、粉ミルクを飲むとお腹の調子がイマイチ……というお子さんにぜひ試してみてください。
値段も安くて経済的なので、これから混合・完全ミルクに切り替えを検討している人におすすめですよ。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 810g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
徹底した母乳研究によって作られた粉ミルク
明治ほほえみは、6千人以上のママの母乳を分析する「母乳調査」と、明治ほほえみだけを飲んで育った赤ちゃんの「発育調査」を40年以上に渡り実施しています。
この研究成果により、日本で唯一DHAとアラキドン酸それぞれの成分を母乳と同じ範囲まで配合。赤ちゃんの成長に欠かせないたんぱく質の量と質も母乳に近づけることで、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしています。
また、ミルクを作る人の利便性も追求されており、ラインナップは缶、キューブ、液体とそろっています。
液体はアタッチメントを着ければ、哺乳瓶(ピジョン母乳実感)の吸い口が直接着けられる構造で、哺乳瓶に移し替える手間がないので、外出時などにとても便利です。
明治ほほえみは、赤ちゃんにもミルクを作る人にも嬉しい粉ミルクです。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 缶:800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
色・味・栄養を限りなく母乳に近づけて作られた粉ミルク
赤ちゃんに母乳のように飲んで欲しいことを第一とし、母乳と同じ色・味・栄養を目指して作られた「アイクレオ」。母乳と同じくらいの乳糖や塩分を配合し、5種類のヌクレオチドやガラクトオリゴ糖、α-リノレン酸などの栄養成分も含まれています。
香りや味はかなり母乳に近く、さらにやや黄色味を帯びた乳白色は初乳そのもの。初乳に含まれるβ-カロテンを初乳と同じぐらい配合し、やさしい黄色に仕上げています。
また、片手で開けられるフタやスプーンのすり切りがしやすく、使いやすさも申し分ありません。育児用ミルクの中ではかなり高価ですが、できるだけ母乳に近い粉ミルクを選びたい人は手にとってみてくださいね。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
高品質なのに経済的!完全ミルク
毎日赤ちゃんが飲むものだから、粉ミルクにかかる費用は結構高め。特に完全ミルクの場合は消費量も多いので、コスパのよい商品を選びたいですよね。
そんなときは雪印メグミルクの「ぴゅあ」に注目してみましょう。広告宣伝費を抑えることで低価格を実現しており、家計にやさしい価格帯が魅力。内容量も820gと他メーカーに比べてちょっぴり多いのが嬉しいですね。
また、たんぱく質や脂肪の量を母乳に近づくよう調整しており、DHA・オリゴ糖・シアル酸などの成分も配合。赤ちゃんの発育をサポートしてくれます。片手で開閉できるフタも使いやすく、深夜の授乳にもうってつけですよ。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 820g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳 |
消化吸収をサポートし、アレルゲン性も低いペプチドミルク
育児用ミルクの原料となる牛乳は母乳より多くたんぱく質が含まれており、赤ちゃんが消化するのに負担になってしまうことも。本商品は、たんぱく質を細かく分解して消化吸収に配慮した「ペプチドミルク」と呼ばれる種類の粉ミルクです。
たんぱく質の量を母乳と同じぐらいに調整しているため、混合授乳の人にはとてもおすすめ。初乳に多く含まれるラクトフェリンや3種類のオリゴ糖も配合されており、母乳に含まれる栄養素も同時に摂取できます。
育児用ミルクの中では値段が高めですが、赤ちゃんの消化吸収をよくしたい人にぴったりな一品。アレルゲン性も低減されているので、両親や兄弟がアレルギー体質な方にも適しています。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 800g |
対象年齢 | 0ヶ月~1歳頃 |
牛乳・大豆・卵など広範囲のアレルギーに対応できる
牛乳のたんぱく質を高度に酵素消化することでアレルゲン性を著しく減少させた、ミルクアレルギー疾患用の粉ミルクです。乳糖・大豆・卵などアレルギー症状の出やすい成分のほか、米油・ラード油・魚油などの脂分もカットしています。
また、母乳に近いアミノ酸バランスにより、栄養価を高めていることもポイント。乳幼児の発育に必要なヌクレオチドやオリゴ糖などもバランスよく配合されており、赤ちゃんの栄養が気になる人にもおすすめです。
なお、本商品は医師の指導のもと使用するようメーカーより指定されています。赤ちゃんにアレルギーが出たからといって独断で使用せず、まずは医療機関で相談してみてくださいね。
粉ミルクの種類 | アレルギー対応ミルク |
---|---|
タイプ | 缶 |
内容量 | 800g |
対象年齢 | 0ヶ月~ |
下痢の症状の赤ちゃんに適した乳糖不使用の育児ミルク
森永の「ノンラクト」は、風邪や食べすぎなどによる一過性の下痢や乳糖不耐症の赤ちゃん向けに作られた粉ミルクです。乳糖を含まず、母乳に多く含まれるたんぱく質・ラクトフェリンのほか、5種類のヌクレオチドや12種類のビタミンをバランスよく配合しています。
ECサイトの口コミを見ると、即効性はないものの、飲み始めてから2~3日後に下痢の症状が改善に向かうと概ね好評です。ただし、高価でややクセのある味なので、まずは1缶だけ購入してみることをおすすめします。
注意したいのは、医師に乳糖・ガラクトースの摂取制限を指示された赤ちゃんのみに使用できること。ママの独断で飲ませないよう注意してくださいね。
粉ミルクの種類 | 育児用ミルク(乳糖不耐症・ガラクトース血症用) |
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タイプ | 缶 |
内容量 | 300g |
対象年齢 | 0ヶ月~ |
粉ミルクのおすすめ人気メーカー・ブランド
日本で初めて粉ミルクを発売した「和光堂レーベンスミルク(はいはい)」
和光堂レーベンスミルクは、日本で最初に小児科を開設した弘田医師によって創られた育児商品のブランドです。日本で初めて育児用粉ミルクやベビーフードを発売した老舗ブランドとして、100年以上も愛され続けています。
育児用ミルクの「はいはい」は、たんぱく質やDHAなどの栄養成分を母乳にかなり近づけて配合しているのがポイント。容器も使いやすく家計にやさしい価格帯なので、完全ミルクの人におすすめです。
キューブや液体タイプも人気な「明治(ほほえみ)」
明治の粉ミルク「ほほえみ」は、6,000人以上のママの母乳を分析し、20万人以上の赤ちゃんの発育調査をベースに作られています。母乳で育つ赤ちゃんと同じ発育を目指しており、たんぱく質やオリゴ糖など赤ちゃんの成長を支える成分をバランスよく配合しているのが特徴です。
また、利便性に優れていることも大きな魅力。缶タイプのほか、計量なしで使えるキューブタイプの粉ミルクも登場しており、忙しいママから支持されています。粉ミルクではありませんが、哺乳瓶に注ぐだけの液体ミルクもお出かけに便利ですよ。
広告費が抑えられていて安価で購入できる「雪印メグミルク(ぴゅあ)」
雪印メグミルクからは、0ヶ月~1歳までの赤ちゃん向けに「ぴゅあ」が販売されています。広告宣伝費を抑えることにより、育児応援価格として粉ミルクの中では低価格で販売されているのが好印象。ミルクをたくさん飲む赤ちゃんにおすすめです。
安いからといって決して品質や機能が劣るわけでなく、こだわりの栄養設計や使いやすさに配慮されたフタの形状など満足度は高め。コスパのよさで選びたい人は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ペプチドミルクや特殊ミルクが豊富な「森永乳業(はぐくみ他)」
日本を代表する乳製品会社・森永乳業は粉ミルクの種類が非常に充実しているのが特徴。育児用ミルクは、主力商品の「はぐくみ」シリーズのほか、赤ちゃんの消化吸収をサポートするペプチドミルクの「E赤ちゃん」を販売しています。
また、下痢の症状が出ている赤ちゃん向けの「ノンラクト」やアレルギー対応ミルクの「MA-1」など、特殊ミルクを4種類ラインナップ。赤ちゃんのさまざまな症状や悩みに寄り添える心強いメーカーです。特殊ミルクを使用する際は、必ず医療機関に相談してくださいね。
浅井貴子
森永のE赤ちゃんなど、タンパク質を細かく分解していて優しいミルクもあります。親御さんにアレルギーがある場合などは飲ませる人もいます。
治療用のミルクは、必ず小児科医の指導の元、購入、飲用するようにしましょう。
粉ミルクの作り方
赤ちゃんに与える粉ミルクは、清潔な環境で正しい作り方を守って調乳することが大切です。作り方は各メーカーによって異なりますが、大きな違いはお湯を先に入れるか・後に入れるかぐらいで後はほとんど同じです。
代表的な育児用ミルク6商品(缶入りタイプ)の調乳方法は以下の通りです。
お湯先入れタイプ | お湯後入れタイプ |
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ここからは、基本的な調乳方法を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- 調乳の前には必ず手を洗いましょう
- 哺乳瓶や乳首は必ず消毒しておき、器具を揃えておきます
- 使用するお湯は一度煮沸させたものを70度以上に冷ましておきます
- お湯先入れタイプの調乳方法
- STEP.1お湯を半分入れる哺乳瓶の中に、沸騰後冷ましたお湯を出来上がり量の半分ほど入れます。
- STEP.2ミルクを量って入れる専用スプーンで必要量の粉ミルクをすりきって計り、哺乳瓶に入れます。
- STEP.3軽く振って溶かす哺乳瓶を軽く振りながら溶かします。瓶が熱くなるのでタオルなどを巻くのがおすすめです。
- STEP.4さらにお湯を加える泡の下の液面ができあがり量になるまでお湯を加え、乳首をつけてさらに振って溶かします。
- STEP.5体温まで冷やす流水や冷水で体温ぐらいまで冷まして完成です。
- お湯後入れタイプの調乳方法
- STEP.1ミルクを量って入れる専用スプーンで必要量の粉ミルクをすりきって計り、哺乳瓶に入れます。
- STEP.2お湯を入れるできあがり量の3分の2程度お湯を入れます。
- STEP.3軽く振って溶かす哺乳瓶を軽く振りながら溶かします。瓶が熱くなるのでタオルなどを巻くのがおすすめです。
- STEP.4さらにお湯を加える泡の下の液面ができあがり量になるまでお湯を加え、乳首をつけてさらに振って溶かします。
- STEP.5体温まで冷やす流水や冷水で体温ぐらいまで冷まして完成です。
浅井貴子
ミネラルウォーターの電解質を除去した「赤ちゃんの純水」などを利用する人もいます。
日に何回も作る必要のあるミルク。時短で作れる方法を見直してみるのも手ですね。
粉ミルクの関連商品
小分けして持ち運べる「粉ミルクストッカー」
調乳時に毎回ミルクの分量を量るのは結構大変ですよね。粉ミルクストッカーがあれば、あらかじめミルクを小分けして保存しておけるので、必要なときにすぐに調乳できてとっても便利。お出かけや夜間の授乳にも重宝するので1つは用意しておきましょう。
ミルクの計量がラクになる「粉ミルク計量スプーン」
缶タイプの粉ミルクに付属するスプーンは、1杯あたり20mlなので何度も計量しなくてはなりません。赤ちゃんが大きくなると飲む量も増えるので、何杯も量るうちに数え間違えてしまうことも……。少し大きめの粉ミルク用スプーンがあれば、計量する回数を減らせるのでおすすめですよ。
浅井貴子
調乳用のお湯がすぐに準備できる「ウォーターサーバー」
ミルクを調乳する際にはポットやケトルで一度沸騰させたお湯を冷まして使いますが、適温までお湯を冷ますのはなかなか大変なもの。ウォーターサーバーがあれば、お湯を沸騰させる必要がないので調乳時間を大幅に短縮できますよ。特に、授乳回数の多い新生児期におすすめです。
粉ミルクのよくある質問
粉ミルクはどこで買うのがおすすめですか?
赤ちゃんが小さい時期にかさばりやすい買い物をするのは大変なので、Amazonや楽天などのネット通販を利用するのもおすすめですよ。
粉ミルクの賞味期限はどれぐらいですか?
期限切れの粉ミルクを活用できるレシピを教えてください
期限が切れた粉ミルクを使った料理やお菓子は、赤ちゃんに与えないよう注意しましょう。
調乳済みの粉ミルクの保存方法と保存可能な時間を教えてください。
温め直す際は、耐熱ボウルに熱湯を入れて湯煎にかけましょう。電子レンジの使用は絶対にNGです。
粉ミルクの飲み残しを与えてもOKですか?
粉ミルクが入っている缶の捨て方は?
粉ミルクは大人が飲んでも大丈夫ですか?
最近は森永乳業や雪印ビーンスタークなどのメーカーより「大人向け粉ミルク」も販売されているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
おすすめ粉ミルクまとめ
この記事では、粉ミルクの選び方やおすすめ商品のランキングを中心にお届けしました。今回のポイントは以下の通りです。
- 0ヶ月から与えられるのは育児用ミルクとアレルギー対応ミルク
- たくさん飲む赤ちゃんにはコスパのよい「缶タイプ」がおすすめ
- ゴミを削減してエコに使いたい人には「詰め替えタイプ」
- 割高な「個包装タイプ」は母乳メインの人やお出かけ用に
- 手早く調乳したいばらフタと容器の一体型を選ぼう
なお、今回は粉ミルクについて詳しく解説しましたが、Picky’sでは他にも育児に役立つアイテムを別記事で紹介しています。興味がある人は、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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