雪道や凍結路で滑りにくくなり、安全に走行できるスタッドレスタイヤ。スタッドレスタイヤが無いと、雪道でスリップして非常に危険なため、雪国では必需品です。
雪が多い地域に住んでいる方はもちろん、雪の多い地域へ引っ越したり、向かう用事のある方は必ず準備しておきましょう。
ですが、普段東京や関西圏といった雪の少ない地域に住んでいる方は、いざ買うとなるとどれを買ったらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回はPicky’s編集部で、スタッドレスタイヤの選び方について解説します。ノーマルタイヤとの違いや選ぶときのポイント、さらにいま売れているおすすめのスタッドレスタイヤを多数紹介しています。
スタッドレスタイヤが必要になった方、買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
スタッドレスタイヤとは雪道や氷上での走破性能を高めたタイヤ
スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤ(いわゆる夏タイヤ)ではスリップしてしまうような、「雪が積もった道・低温で凍結した道」でも高い運動性能を発揮するタイヤです。
ノーマルタイヤに使われているゴムよりも柔らかく、低温でも硬くなりにくい特殊なゴムを使用しています。また、タイヤのトレッドにある溝に雪道用の特別な切れ込み(サイプ)を施し、より雪や氷でスリップしにくい設計になっています。
JAF(日本自動車連盟)では、ノーマルタイヤやスタッドレスタイヤを履いた車を時速40kmで走らせ、雪道や凍結路でブレーキをかけるテストを実施しています。公表されたテスト結果によると、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤよりもはるかに手前で停止できています。
- 雪道ではスタッドレスタイヤが約17.3mで停止・ノーマルタイヤは29.9m
- 凍結路ではスタッドレスタイヤが78.5mで停止・ノーマルタイヤは105.4m
その差は雪道で12.6m、凍結路で26.9mと圧倒的です。ただでさえ滑りやすい雪道で、さらに12.6mや26.9mも長く滑ると絶対事故が起きるでしょう。上記の結果は多少極端な例かもしれませんが、わずか1mや2mで事故の命運が分かれてしまうケースは多々あります。
事故が起きてしまった場合、大けがを負ったり負わせたりはもちろん、取り返しのつかない最悪のケースも。また、軽い事故で済んでも多額の修理費や、保険を使用したために等級が上がるといった損失が生じます。
サイズやホイールの有無にもよりますが、スタッドレスは数万円から購入可能です。数万円で事故を未然に防げると考えれば決して高い買い物ではありません。安全のために、雪道では必ずスタッドレスタイヤを装着しましょう。
編集部
なぜ雪道や凍結路で車がスリップするのか?なぜスタッドレスは滑りにくいのか
そもそも雪や氷の上で車のタイヤが滑り、スリップする原因は雪や氷そのものではなくタイヤと雪の間にある「水」が原因です。
雪道では、氷雪とタイヤの間に水が入り込むと表面に水膜が発生します。そして発生した水膜の上をタイヤが走ると摩擦が起きなくなり、「止まらない・曲がらない」現象が起こります。
例えば、冷凍庫から取り出したばかりの氷は指でしっかり掴めますが、表面が溶けて水で覆われると滑って掴みにくくなりますよね。同様の現象が雪道とタイヤの間でも起こるのです。
スタッドレスタイヤは水膜によるスリップを防ぐため、主に以下の工夫が施されています。
- 柔らかいゴムで接地面積を増やし摩擦力をアップ
- 深い溝で雪を蹴りだす「雪柱剪断力(せっちゅうせんだんりょく)」をアップ
- 独特な溝のパターン(サイプ)で水膜を吸収・撥水・除去
ノーマルタイヤと同じように見えるスタッドレスタイヤですが、実は素材や構造が大きく異なっています。それもすべて「雪道や凍結路で車が滑りにくくなるための工夫」です。
さらに構造や溝・サイプのパターンはメーカーや製品ごとに異なり、雪上性能・氷上性能にも違いがあります。性能の良し悪しはもちろん、「雪道に強いタイヤ」「凍結路に強いタイヤ」といった特徴もあるため、選ぶ際はこうした特徴にも注目しましょう。
編集部
普段使いは要注意!スタッドレスタイヤのデメリット
スタッドレスタイヤにはいくつかのデメリットがあります。
- 乾燥路・濡れた路面ではノーマルタイヤよりも制動距離が長くなる
- 走行音が大きい
- 走行中の揺れが大きく感じる
- 燃費が悪くなる
一番大きなデメリットは、「乾燥路・濡れた路面(ドライ路面・ウェット路面)ではノーマルタイヤよりもブレーキ距離が長くなる点」です。
スタッドレスタイヤは、雪や氷の上で制動力・グリップ力を発揮するためにノーマルタイヤよりもゴムが柔らかく、独特な溝のパターンが施されています。ですがこのゴムの特性とパターンのせいで、乾燥路や雨天時は逆にノーマルタイヤよりもブレーキ時の制動距離が伸びてしまいます。
とくに濡れた路面では、ノーマルタイヤの2倍近くブレーキ時の制動距離が伸びた検証結果も。
またスタッドレスタイヤに使用しているゴムの特性上、走行中の騒音「ロードノイズ」が若干大きくなったり、揺れも強くなったと感じる方もいるようです。さらに、地面との接地面積が大きいため燃費も悪くなります。
編集部
過信や油断は禁物!慎重な運転を心がけよう
スタッドレスタイヤを履いて走行する際は、雪道であろうと乾燥路であろうと必ず「余裕を持ったスピードと操作を心がける」ようにしてください。
先述したように、スタッドレスタイヤ使用時の乾燥路・濡れた路面ではノーマルタイヤよりもブレーキ時の制動距離が伸びます。ノーマルタイヤと同じタイミングでブレーキをかけると、思った以上に進んでしまうでしょう。
また、雪道においても慎重な操作が求められます。どんなに高性能なスタッドレスタイヤでも、雪道で絶対滑らなくなるわけではありません。スタッドレスタイヤは、あくまでも「滑りにくくなるタイヤ」です。いかにスタッドレスタイヤと言えど、性能の限界を超えたハンドリングやブレーキ操作を行えば滑ります。
編集部
スタッドレスタイヤの選び方5つのポイント
スタッドレスタイヤを選ぶときは、以下の5つのポイントに注目しましょう。
- 氷上性能・雪上性能の高さで選ぶ
- 車種に適合するサイズがあるかどうかチェック
- 製造年月日をチェックして新しいものを買う
- タイヤ単品かホイールセットか
- その他機能の有無で選ぶ
雪上性能・氷上性能の高さで選ぶ
スタッドレスタイヤを買う際は、他の何よりも「雪上性能・氷上性能の高さ」を重視しましょう。いくら安かったり他の機能が優れていても、雪上・氷上性能の低いスタッドレスタイヤでは買う意味がありません。
雪上性能や氷上性能は数値でチェックできる項目ではないため、「信頼できるメーカー」「信頼できる製品」を見て選ぶか、「雪上性能」と「氷上性能」どちらを重視しているかで選ぶといいでしょう。
ただ、どのスタッドレスタイヤも雪上性能・氷上性能ともに一定以上の能力を発揮するよう設計されています。そのため、こだわりすぎる必要もありません。スタッドレスタイヤの比較で悩んだ際、判断基準の一つとして参考にしてください。
編集部
雪の多い地域は雪上性能を重視
甲信越地方や東北地域といった、「雪がかなり多く降る」地域では「雪上性能重視」のスタッドレスタイヤがおすすめです。
雪上性能重視のスタッドレスタイヤは、雪を踏み固めて引っ掻く能力、「雪柱剪断力」を高めています。「凍った道で滑らないようにする能力」より「雪をしっかりと踏み固めて前に進む能力」を重視した設計です。
編集部
極寒地域は氷上性能を重視
北海道や東北地方、とくに冬の気温が常にマイナスになるような「極寒地域」では、「氷上性能重視」のスタッドレスタイヤがおすすめです。極寒地域では雪や雨が降ってもすぐに凍り、道は凍結路(いわゆるアイスバーン)になります。
氷上性能重視のスタッドレスタイヤは、氷の上でグリップ力を引き出すために接地面積が大きく、また溝と氷の間に入る水をはじく「除水能力」が高くなるよう設計されています。
編集部
車種に適合するサイズがあるかどうかチェック
ノーマルタイヤ同様、スタッドレスにも16インチや17インチなどのリム径、扁平率といったサイズがあります。希望のスタッドレスタイヤが見つかったら、次は自車の適合サイズがあるかどうかチェックしましょう。
基本的には、ノーマルタイヤと同じサイズを選べば間違いありません。
よほど特殊なサイズでない限り、メーカーも軽自動車から大型SUVまで幅広い車種に適合するようスタッドレスタイヤのサイズを取り揃えています。
編集部
タイヤ側面の数値でタイヤサイズを確認しよう
タイヤサイズは、タイヤの側面に「155/65R14」「225/65R17」表示で必ず記載されています。自分の車のタイヤサイズが分からない場合は、今履いているタイヤの側面を見てサイズをチェックしましょう。
項目 | 解説 |
---|---|
タイヤ幅(〇〇mm) | 「タイヤの横幅の大きさ」を表す数値 |
扁平率(%) | タイヤの高さ÷タイヤ幅×100で求める「タイヤの幅に対して断面の高さ」を表しています |
ラジアル(R) | ラジアルタイヤの意味。現在車のタイヤはほぼラジアルのため気にせずOK |
リム径(〇〇インチ) | ホイールのリムの直径。タイヤの14インチや15インチとはこのリム径を指す |
例えば「185/65R15」であれば、「タイヤ幅185mm、扁平率65%のラジアルタイヤでリム径15インチ」になります。タイヤサイズの見方を覚えておくと、ノーマルタイヤ交換時にも役立ちます。
製造年月日をチェックして新しいものを買う
スタッドレスタイヤを選ぶときは「製造年」をチェックし、できれば今年製造の最新製品、最低でも去年製造されたタイヤを選びましょう。意外と見落としがちな要素ですが、実はスタッドレスタイヤの寿命は4年程度(4シーズン)が限界です。
使用・未使用や溝の摩耗度合に関係なく、保管しているだけで紫外線などの影響により、ゴムの硬化といった経年劣化が起こり、性能が低下します。古いタイヤを使用し続けていると性能が落ちるばかりか、ひび割れたり、最悪の場合バースト(タイヤの破裂)を起こす可能性もあります。
ゴムが柔らかい分、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べて硬化しやすく、また性能が落ちると非常に危険です。そのため中古はもちろん、新品であっても製造年の古いタイヤは買わないほうが良いでしょう。
編集部
タイヤ側面を要チェック!タイヤの製造年の確認方法
タイヤの製造年は、タイヤ側面にある「7桁の英数字」でチェックできます。7桁あるうちの下4桁に注目しましょう。
- 前半2桁は製造週を表す(13であれば13週、つまり3月)
- 後半2桁は製造年の西暦2桁を表す(21なら21年、つまり2021年製造)
タイヤやメーカーによっては4桁数字の場合もありますが、その場合も見方は同じです。
編集部
タイヤ単品かホイールセットか
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤ同様「タイヤのみ」、または「ホイールセット(アルミホイール/スチールホイール)」で購入できます。
- タイヤの交換費用や交換時間を抑えたい方
- 自分でタイヤ交換したい方
- スタッドレス用のホイールを持っていない方
上記に当てはまる方はホイールセットがおすすめです。当然ホイールセットの方が価格は高くなりますが、それぞれ単品で購入するよりも安く買えるケースが多く、また他にもさまざまなメリットがあります。
例えば、ホイール付きのタイヤは交換依頼時に費用が安く済み、また作業時間も短縮されます。
ホイール付きであれば、ジャッキを使って自分でタイヤ交換ができる点もメリットです。ホイールとタイヤを脱着する場合、専用工具(タイヤチェンジャー)が必要なため個人では厳しいでしょう。
また、タイヤの寿命は数年ですがホイールは長持ちします。1回ホイールセットで買っておけば、次回以降はタイヤ単品のみの購入で済むため、最初はホイール付きがおすすめです。
その他機能の有無で選ぶ
「雪上・氷上性能を最重要視している」のはどのスタッドレスタイヤも同じですが、製品によってその他にも重視している性能があります。
- ドライ性能・ウェット性能重視
- ロングライフ性能重視
- 低燃費性能重視
- 静音性・静粛性重視
雪上・氷上性能以外にも好みや希望があれば、それぞれ重視している性能や機能を持ったスタッドレスタイヤを選びましょう。
例えば、「雪上や氷上性能が高く、燃費を向上させた低燃費モデル」といった謳い文句の製品であれば、雪道や凍結路性能の他に燃費性能が高い製品です。
買う前に数値で確認できる項目ではないため、どのくらい効果があるのかは実感しにくいですが、こうした付加価値で選ぶのも良いでしょう。
編集部
雪が少ない地域ならドライ性能・ウェット性能重視がおすすめ
雪がそこまで多くない地域の場合、「ドライ性能・ウェット性能重視」のタイヤがおすすめです。ドライ性能は「乾いた路面(ドライ路面)でも強い制動力を発揮」、ウェットは「濡れた路面(ウェット路面)でも強い制動力を発揮」します。
冬とはいえ、地域によっては「雪が積もっていない期間」や「雪がほとんどなく、ほぼみぞれのような道になる期間」、「雪ではなく雨の日」もあるはずです。こうした「冬の乾燥路・濡れた路面」では、通常のスタッドレスタイヤだと制動距離が伸びてしまいます。
ドライ性能やウェット性能の高いタイヤはサイプのパターンを改良し、通常のスタッドレスタイヤよりもドライ・ウェット路面で制動距離が短くなるよう設計されています。そのため、乾いた路面や濡れた路面が多い地域でも、より安全に走行できるでしょう。
編集部
走行距離が長いならロングライフ性能重視がおすすめ
「ロングライフ」や「耐摩耗性重視」と書かれたスタッドレスタイヤは、長い距離走行しても安定した性能を発揮するタイヤです。
通常スタッドレスタイヤは50%摩耗するとグリップ力がなくなり、タイヤの溝に使用不可のマーク「プラットホーム」が出ます。このプラットホームが現れたらタイヤ交換の目安です。(ちなみにノーマルタイヤの場合はスリップサインと言います)
また、摩耗が少なくても製造から4年経つとゴムが硬化してグリップ力が減り、スタッドレスタイヤとしての能力は著しく低下します。
ロングライフや耐摩耗性の高いスタッドレスタイヤは、摩耗や経年劣化に強い設計になっています。他のスタッドレスタイヤに比べ、長い距離を走行しても、数年経っても性能が落ちにくく安定した性能を発揮してくれるでしょう。
編集部
燃費が気になる方は低燃費性能重視がおすすめ
低燃費性能重視のスタッドレスタイヤは、通常のスタッドレスタイヤに比べて燃費の良いタイヤです。スタッドレスタイヤはゴムが柔らかく、また地面に対する設置面積も多いため、「ころがり抵抗」が大きくノーマルタイヤよりも燃費が悪くなります。
最近のスタッドレスタイヤの燃費はかなり改良されてきましたが、さらに燃費向上を求めるなら「低燃費」「省燃費」を重視したスタッドレスタイヤを選ぶと良いでしょう。
乗り心地を重視するなら静音性・静粛性重視がおすすめ
スタッドレスタイヤの走行音(ロードノイズ)が気になる方や、できる限り車内を静かな環境に保ちたい方は、「静音性・静粛性」を重視したスタッドレスタイヤを選びましょう。
個人差はありますが、溝のパターンが複雑なスタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて走行中の音がうるさいと感じる方も多いようです。
静音性の高いスタッドレスタイヤは溝のパターン配列が工夫されていて、走行中の「ゴーゴー」や「ガーガー」といったロードノイズが少なくなるように設計されています。
編集部
高いVS安いスタッドレスタイヤの比較と違い
スタッドレスタイヤの価格は、メーカーやブランドによって大きく異なります。同じサイズでも倍近く価格が異なる製品もあり、選ぶ際に悩む方も多いでしょう。
ここでは、安価なスタッドレスタイヤと高額なスタッドレスタイヤの違いについて解説します。
安いスタッドレスタイヤの特徴
- スタッドレスタイヤにかけるコストを抑えたい
- 普段から安全運転を心がけている
- 豪雪・極寒地域ではない
安価なスタッドレスは、「ブリヂストン」や「ヨコハマ」など歴史ある誰もが知るタイヤメーカーではなく、「ハンコック」などの海外メーカー品が多いです。海外製は人件費が安く、価格にも反映されています。
安いとはいえ、歴史・実績のあるメーカーや、日本の環境を研究して作られたタイヤも多く、決してスタッドレスタイヤとしての性能が悪いわけではありません。一流メーカーの最新スタッドレスとまではいきませんが、一定の基準、走行性能はクリアしています。
少なくともノーマルタイヤ並みに滑ったり、走行中にバーストすることはありません。
ただし、やはり細かい挙動や制動力、限界性能は一流メーカー製品と比較すると低い傾向にあるため、安いスタッドレスを購入したらあまり無理な運転はしないようにしましょう。
高いスタッドレスタイヤの特徴
- コストよりも安全性能を重視したい
- 豪雪・極寒地域に住んでいる
高いスタッドレスは、ブリヂストンやダンロップといった評判の良い一流メーカーが、経験と技術力の粋を集めて開発した非常に性能の高いタイヤばかりです。材質やサイプのパターンを徹底的に研究し、さらに度重なるテスト走行を繰り返し品質を徹底的に高めています。
開発コストや人件費がかかってしまうため価格はどうしても上がってしまいますが、その分制動力やコーナーリング性能、耐久性は安価なスタッドレスよりも高く、より安全に雪道を走行できるでしょう。
ただ、安価なスタッドレスタイヤの2倍の価格だからと言って、2倍性能が高いわけではありません。性能の上乗せ分に多額のコストを支払えるかどうかが、高価なスタッドレスを選ぶポイントになるでしょう。
なお、一流メーカー品でも、モデルチェンジ後の旧モデルやグレード・ランクの低いシリーズであれば、比較的安価で購入できます。予算に合わせて選んでください。
スタッドレスタイヤおすすめ人気ランキング比較一覧表
タイヤはサイズごと、またホイールの有無で価格が大きく異なるため、今回のランキングは全て「165/55R15のホイール無し4本セット」を基準に統一しました。
基本的に同じメーカー・ブランドであれば、サイズが小さくなればなるほど価格が安くなり、大きくなれば高くなります。また、ホイールをセットにするとさらに価格は高くなります。これらを踏まえて参考にしてください。
スタッドレスタイヤおすすめ人気ランキング10選
特に氷上に強い極寒地域向けのスタッドレスタイヤ
グッドイヤーのアイスナビ7は、その名の通り特にアイス(氷)の上で高い性能を発揮するスタッドレスタイヤです。
極小シリカを使用したエキストラ・コンタクト・コンパウンドと、独特のパターンセブン・エフェクティブ・デザイン採用で、特にアイスバーンにおいて高いグリップ力と制動性を実現。
氷上に特に強いタイヤですが、もちろん雪上・ドライ・ウェットとすべての道路で高い性能を発揮します。
凍結路でもしっかりと短い距離で止まりたい方や、気温が低くなりやすい地域の方におすすめです。
メーカー | GOODYEAR |
---|---|
製品名 | ICE NAVI7 |
重視性能 | 氷上性能 |
展開サイズ | 13インチ~19インチ |
高い氷上走行性能と、燃費・静粛性を高めた総合性能の高いタイヤ
ブリヂストンのBLIZZAK VRX2は、アクティブ発砲ゴムと非対称パターンを採用し、雪道や凍結路でしっかりと「走る・止まる・曲がる」を実現できるスタッドレスタイヤです。
スタッドレスに求められる走行性能はもちろん、静粛性と低燃費も実現。VR3には及ばないものの、スタッドレスタイヤの中ではあらゆる性能の高いハイスペックタイヤです。
雪道、凍結路、ドライにウェット路面とあらゆる路面に対応できるでしょう。
海外製に比べると価格は高くなりますが、安全で信頼できるスタッドレスタイヤが欲しい方はVRX2がおすすめ。
メーカー | BRIDGESTONE |
---|---|
製品名 | BLIZZAK VRX2 |
重視性能 | トータルバランス・静粛性 |
展開サイズ | 12インチ~19インチ |
氷上・雪上・耐摩耗・静粛性すべてに優れたスタッドレスタイヤ
ダンロップのウィンターマックス02は、氷上性能・雪上性能・耐摩耗性・静粛性とすべての性能をバランスよく高めた、トータルバランスに優れたスタッドレスタイヤです。
「液状ファルネセンゴム」配合の「超密着ナノフィットゴム」を採用し、タイヤが凍結路面にしっかりと密着。冬道での発進・ブレーキ・コーナーリング、あらゆる操作を安全に行えます。
タイヤサイズは12インチ~20インチと幅広く、軽バンから普通車、外車まで幅広い車種に適合します。
さらに予算を上乗せすれば、02よりも氷上性能をアップさせたウィンターマックス03も選べます。
メーカー | DUNLOP |
---|---|
製品名 | WINTERMAXX 02 |
重視性能 | トータルバランス |
展開サイズ | 12インチ~20インチ |
強力なグリップ力と制動力で凍結路を安全に走行できるタイヤ
トーヨータイヤのオブザーブ ガリット ギズは、氷に強く環境にも配慮した「クルミの殻」を使用したスタッドレスタイヤです。
さらに「NEO吸着ナノゲルゴム」素材と吸着3Dサイプを採用し、強力なグリップと除水効果で氷上性能を高めています。
凍結路面やシャーベット状になった路面で優れた制動力とコーナリング性能を発揮し、より安全な走行を実現可能。
展開サイズが18インチまでしかない点に注意が必要です。ただ、日産プリウスやホンダフィット等のメジャーな車種には対応しているため、特に問題ないでしょう。
極寒地帯の方は、GIZよりもさらに氷上性能を高めたGIZ2もおすすめ。
メーカー | TOYO TIRES |
---|---|
製品名 | OBSERVE GARIT GIZ |
重視性能 | 氷上性能 |
展開サイズ | 13インチ~18インチ |
安価な価格と幅広いサイズが魅力の台湾メーカー製スタッドレス
台湾のタイヤメーカーケンダのKR36 ICETEC NEOは、安価な価格で高い性能を持ち、さらに13インチ~22インチまでと、あらゆる車種にフィットする幅広いサイズ展開が魅力のスタッドレスタイヤです。
自動車用タイヤとしての知名度は高くありませんが、元々自転車やバイク、トレーラーのタイヤを扱っていたメーカーで、タイヤの製造技術には定評があります。
KR36 ICETEC NEOは、非対称パターンと高い密度設計でグリップ力を向上。さらにジグソーサイプでシャーベット路面にも強いタイヤです。
性能の割に日本メーカーと比較して価格も非常に安く、コスパ最高のスタッドレスタイヤと言えるでしょう。
メーカー | KENDA |
---|---|
製品名 | KR36 |
重視性能 | トータルバランス |
展開サイズ | 13インチ~22インチ |
ミニバンに最適なふらつきを抑えたハイト系専用スタッドレス
トーヨータイヤのウィンタートランパスTXは、軽ワゴン・ミニバン(トヨタノアや日産セレナ等)といったやや背の高い、いわゆる「ハイト系」に適したスタッドレスタイヤです。
車高1700mm以上あるハイト系は、どうしてもブレーキ時やコーナリング時で「ふらつき」が起きてしまいます。
ウィンタートランパスTXは、3Dダブルウェーブグリップサイプにより、接地面の圧力を均等化して背の高い車種特有のふらつきを抑える設計になっています。
もちろん雪上・氷上性能も高く、トリプルトレッド構造で雪道の運転も高いグリップ力で安心。背の高い車種のユーザーは、専用に設計されたウィンタートランパスTXがおすすめです。
メーカー | TOYO TIRES |
---|---|
製品名 | Winter TRANPATH TX |
重視性能 | ふらつき抑制 |
展開サイズ | 14インチ~19インチ |
特に氷上性能を高めた寒冷地域向きスタッドレスタイヤ
ヨコハマのアイスガード6 IG60は「アイスガード」の名の通り、氷上性能に特化したスタッドレスタイヤです。サイプの非対称パターンと、独自のプレミアム吸水ゴムを採用し、元々氷上に強かったアイスガード5からさらに氷上性能を15%向上。
もちろん雪道においてもしっかりとグリップする設計になっています。氷上特化と言うよりは、「雪道にも凍結路にもトータルで強いが特に凍結路に強い」と考えてください。
耐久性、耐摩耗性も高く、燃費も抑えられています。雪道はもちろん、特に凍結路の運転が多い方におすすめ。
メーカー | YOKOHAMA |
---|---|
製品名 | iceGUARD6 IG60 |
重視性能 | 氷上性能 |
展開サイズ | 13インチ~19インチ |
優れた氷上性能を発揮する台湾製スタッドレスタイヤ
台湾で長い歴史を持つタイヤメーカーナンカンのAW-1は、ナンカン史上最も性能の高いスタッドレスタイヤです。
雪上・氷上どちらの路面に対しても高い制動力やグリップ力を発揮しますが、特に氷上に強く、加えて耐久性や静粛性にも優れています。
国産メーカーに匹敵する性能を持ちながら、価格は非常に抑えられているため、コスパに優れたスタッドレスタイヤと言えるでしょう。
安くて品質が高く、タイヤそのものの性能は言うことなし。取扱店が限定されている点が唯一の難点です。
メーカー | NANKANG |
---|---|
製品名 | AW-1 |
重視性能 | 氷上性能 |
展開サイズ | 13インチ~19インチ |
全ての性能を総合的に高めたプレミアムスタッドレスタイヤ
ブリヂストンのブリザックVRX3は、総合性能が高いVRX2をさらに強化し、氷上性能を高めたまさにプレミアムなスタッドレスタイヤです。
VRX2も雪や氷上に強いタイヤですが、VRX3はロングステイブルポリマー配合やサイプの改良によりさらに氷上性能を高め、耐久性もアップ。公式によると4年使用後も性能が落ちにくいそうです。
雪道にも凍結路にも強い、あらゆる路面状況に対応可能。高性能な分価格もプレミアムですが、その価値は十二分にあります。車や自分、家族の安全を第一に考える方におすすめの究極のスタッドレスです。
メーカー | BRIDGESTONE |
---|---|
製品名 | BLIZZAK VRX3 |
重視性能 | トータルバランス |
展開サイズ | 12インチ~21インチ |
高性能で激安!コスパ最強の韓国製スタッドレスタイヤ
ハンコックのウインターアイセプトは、国産スタッドレスタイヤに劣らない性能を持ち、さらに価格は激安と、非常にコスパに優れたスタッドレスタイヤです。
ハンコックは韓国のメーカーで、ベンツやBMWにも純正として使用されている実績のあるメーカー。
しかもこのWinter I'cept iZ2A W626は、ハンコックが新潟や札幌といった日本全国の雪国道路事情を研究して開発された、いわば日本専用スタッドレスともいえるべきタイヤです。そのため価格の割に品質は高く、安心して使えるでしょう。
安くて性能の高いスタッドレスタイヤが欲しい方、国産にこだわらない方はハンコックがおすすめです。
メーカー | Hankook |
---|---|
製品名 | Winter I'cept iZ2A W626 |
重視性能 | トータルバランス |
展開サイズ | 13インチ~18インチ |
スタッドレスタイヤのおすすめ有名メーカー&ブランド
スタッドレスタイヤを販売しているメーカーはさまざまです。大手一流メーカーはもちろん、大手の半額以下で販売している海外製メーカーも少なくありません。ですが、スタッドレスは雪道で自身や同乗者の命を預ける重要なアイテムです。できれば一流メーカー製をおすすめします。
- BRIDGESTONE(ブリヂストン)
- DUNLOP(ダンロップ)
- YOKOHAMA(ヨコハマタイヤ)
- TOYOTIRE(トーヨータイヤ)
- GOODYEAR(グッドイヤー)
- MICHELIN(ミシュラン)
- HANKOOK(ハンコック)
- PIRELLI(ピレリ)
- Continental(コンチネンタル)
この中からとくにおすすめの2社を紹介します。
独自の発砲ゴム採用・国内シェアのNo.1のBRIDGESTONE(ブリヂストン)
ブリヂストンは、東京中央区に本社を置く、世界最大のタイヤ・ゴム加工メーカーです。ブリヂストンのスタッドレスと言えば、CMでもおなじみのBLIZZAK(ブリザック)シリーズ。
発泡ゴム(マルチセルコンパウンド)を採用し、コンパウンド内で発生したミクロの気泡をトレッド面に作り出し、氷雪上で強力なグリップ力を生み出しています。その圧倒的な氷上性能でブリザックは高い人気を誇り、現在国内シェアNo1の装着率となっています。
2022年現在、高い表雪上性能を誇る主力スタッドレス「VRX2」、VRX2を超えるプレミアムな性能を持つ「VRX3」、SUV/4×4専用「DMシリーズ」がラインナップされています。
価格は決して安くないものの、性能や安全性を考えると妥当な価格です。安心、安全を求めるユーザーにはブリヂストン製がおすすめ。
編集部
ニーズに合わせて製品が選べるDUNLOP(ダンロップ)
ダンロップはイギリス発祥のタイヤブランドで、現在日本国内では住友ゴム工業株式会社がブランドを所有しています。ダンロップのスタッドレスは、氷上特化型、トータルバランス型、ロングライフ、オールシーズンといったようにユーザーのニーズに合わせてさまざまなスタッドレスを展開しています。
ダンロップのスタッドレスと言えば、WINTERMAXX(ウィンターマックス/ウインターマックス)シリーズ。
2022年現在ダンロップでは、トータルバランスに優れた「WINTERMAXX02」、氷上性能特化型「WINTERMAXX03」、SUV用「WINTERMAXX SJ8+」のほか、商用車用「SV01」や小型バス・トラック用のスタッドレスも扱っています。
スタッドレスタイヤへのこだわりが強い方はダンロップ製がおすすめ。
編集部
アンケート調査:スタッドレスタイヤの選び方について(2024年)
Picky’sではスタッドレスタイヤの選び方に関するアンケート調査を行いました。購入したスタッドレスタイヤの価格帯とメーカー・ブランドをグラフにしています。
質問①:スタッドレスタイヤを選ぶ上でのポイントを教えてください。
質問②:購入した、購入予定のスタッドレスタイヤで重視した機能があれば教えてください。
質問③:購入した、購入予定のスタッドレスタイヤの料金を教えてください。
質問④:購入した、購入予定のスタッドレスタイヤのメーカーを教えてください。
調査方法:インターネット上でのアンケート調査を行い、回答をポイント集計。 調査対象:スタッドレスタイヤを購入した・購入を考えていると回答した20代から70代までの男女 有効回答数:220名 調査機関:自社調査 調査期間:2024/1/8〜2024/1/13 ※Web媒体にて本アンケートを引用される場合、出典を明記した上で本記事へのリンクをお願いいたします。
スタッドレスタイヤの関連商品
スタッドレスタイヤの関連商品を紹介します。
自分でタイヤ交換するならジャッキが必須!
車を持ち上げるジャッキがあれば、自分でタイヤ交換が可能になり時間と費用を節約できます。
スタッドレスタイヤの悩みと言えば交換・履き替えタイミングです。雪が降ると、タイヤを取り付けてくれるお店の予約も取りにくくなり、待ち時間も長く、さらに交換費用もかかります。
自分でタイヤ交換を行えば気が向いたときにすぐにできて、さらに料金はかかりません。スタッドレスタイヤ交換だけではなく、前後のタイヤを入れ替えて長持ちさせるローテーションも自分で可能です。(ただし、交換後のビスの締め付けチェックやバランス調整は別途プロに依頼しましょう)
ジャッキは安いもので数千円程度から購入できます。2~3回タイヤ交換すればすぐに元が取れるでしょう。自分で交換する自信のある方、挑戦してみたい方はジャッキがおすすめです。
関連記事:車用ジャッキ選び5つのポイント&おすすめ15選!価格の違いで何が変わるのか詳しく解説
スタッドレスがあっても無くてもタイヤチェーンを積んでおくと安心
「スタッドレスタイヤがあればタイヤチェーンは不要」と考えている方も多いと思いますが、実は雪道ではスタッドレス+タイヤチェーンのセットが最強。年々性能の上がっているスタッドレスですが、雪上・氷上性能はやはりタイヤチェーンの方が上です。
豪雪地帯を走る際は、スタッドレスの上にタイヤチェーンを履くとより安全に走行できますし、雪で車がスタックした際もチェーンがあれば脱出しやすくなります。また、チェーン規制のある道ではスタッドレスを履いていても、チェーンが無いと走行できません。
雪の多い地域に住んでいる方、走る機会がある方は、スタッドレスだけではなくタイヤチェーンも購入しトランクに積んでおくと安心です。
近年では、金属だけではなくゴム製や布製(オートソックス)のタイヤチェーンも販売されていて、予算や用途に合わせていろいろ選べます。
関連記事:取り付け簡単なタイヤチェーンおすすめランキング20選|スタッドレスとの違いや豪雪地帯対策も
スタッドレスタイヤよくある質問
最後に、スタッドレスタイヤに関するよくある質問をQ&A方式でまとめました。
スタッドレスタイヤを履いたまま車検は受けられるの?
安全基準を満たしていないスタッドレスは、車検に通る通らない以前に危険です。早めに交換しておきましょう。
スタッドレスタイヤの適切な保管方法は?
タイヤ、とくにスタッドレスタイヤは劣化しやすく、保存状態によっては一般的な交換期限まで性能を維持できない可能性があります。雨や真夏の直射日光が当たる場所に野ざらしにしておくと一気に劣化します。倉庫保管が難しいようであれば、せめて防水性のタイヤカバーだけでもかけて、日がなるべく当たらない場所で保管しましょう。
タイヤ交換を行うお店では、オフシーズンにお店でタイヤを預かってくれるタイヤ保管サービスも行っています。多少費用は掛かりますが、条件の良い所で保管してくれる上に、交換時も車にタイヤを積んでいかなくていいメリットがあります。
スペースを取ったり、手間がかかるのが嫌な方は活用してみて下さい。
雪道を安全に、安心して走行するならスタッドレスタイヤが必須!
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路で滑りにくくなり、比較的安全に走行できる冬用のタイヤです。
- 雪の多い地域や寒い地域に住んでいる・もしくは引っ越す方
- 仕事や用事で雪道や凍結路を走る予定がある方
上記の方は、早めにスタッドレスタイヤを用意しておきましょう。本格的な冬になってからだと在庫も少なく、また交換にも時間がかかります。早めの予約で割引してくれるお店もあるため、必要になったらすぐに探し始めるのがベストです。
Picky’sでは、このほかにもさまざまなカー用品を解説・紹介しています。車を楽しく便利にするグッズはさまざまです。ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
関連記事:【省スペースに保管】タイヤラックおすすめ15選|横置き・縦置き・スリムタイプなど
関連記事:【ワックス入り・業務用も】人気のカーシャンプーおすすめ20選|使い方・泡立て方も解説
関連記事:【2023年最新】スタッドレスタイヤおすすめ10選!交換時期や寿命、安いタイヤのデメリットも解説
関連記事:【完全防水・屋外用】タイヤカバーおすすめ21選!外し方や保管の注意点も解説
関連記事:【足回りのおしゃれに】ホイールナットおすすめ26選!人気メーカーやクロモリ製も
記事にはリサーチ時点の情報を掲載しています。商品・サービスの詳細や料金が変わってしまう場合もございます。最新情報は、各ECサイト・販売店・メーカーサイトをご確認ください。