床の汚れ防止やツヤ出しに役立つ「フローリングワックス」。液体タイプ・スプレータイプなどがあり、塗り方の手軽さや効果の持続性など好みに合わせて商品を選べます。
しかし、いざフローリングワックスを購入するとなると「初心者でも簡単に扱えるフローリングワックスはどれ?」「滑り止め効果のあるフローリングワックスが欲しい」など、選び方に悩む人は多いはず。また、「そもそもフローリングワックスは必要ない?塗るべき?」とフローリングワックスの必要性について疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「フローリングワックス」をPicky’s編集部が徹底解説。フローリングワックスのメリット・デメリットや選び方、人気商品ランキング8選をまとめました。初心者必見の塗布方法も紹介しているので、最後までチェックしてください。
目次
フローリングワックスは必要?メリット・デメリットを解説
まずは、フローリングワックスのメリット・デメリットを紹介します。フローリングワックスを使う際の注意点についても解説しているので、はじめに目を通しておきましょう。
フローリングワックスのメリット
- 細かい傷や汚れを防止できる
- 床材が長持ちする
- 床掃除がしやすくなる
- ツヤ出しができる
フローリングワックスは、床材を保護するためのアイテム。ワックスで表面をコーティングすることで、細かい汚れや傷はもちろん、床材の隙間へのゴミの入り込みを防止できます。
また、ツヤを出せるものが多く、お部屋全体を美しく見せられるのもフローリングワックスのメリット。自宅のフローリングを「きれいに保ちたい」「ダメージを抑えたい」と思ったら、ぜひフローリングワックスを活用しましょう。
フローリングワックスのデメリット
- 一部だけ剥がれて、ムラになる場合がある
- 定期的にワックスを剥がして塗り直す必要がある
- 賃貸物件だと回復費用を請求されることも
床材を守ってくれるフローリングワックスですが、日々の生活や家具の擦れによってコーティングが徐々に剥がれていってしまうのはデメリットです。商品によって推奨されている塗り替え時期は異なりますが、基本、半年~2年に1度はワックスをすべて剥がして塗り替える作業が必要。人によっては面倒に感じるでしょう。
また、賃貸物件に住んでいる場合は、大家さんの許可なくフローリングワックスを塗るのはNG。場合によっては、原状回復費用を請求される場合があります。賃貸物件の場合、基本的にフローリングワックスは塗らないのが無難ですが、どうしても塗りたい場合は事前に相談することが大切です。
自分でやるべき?フローリングワックス業者の相場
フローリングワックスの塗布は、専門業者に依頼することも可能です。ただし、業者の料金相場は10畳あたり1~2万円前後で、当然ながら20畳・30畳と部屋が広くなるにつれて費用はかさみます。ワックスの種類やオプションの有無によって、さらに値段が上がる場合があることも留意しておきましょう。
なるべくコストを抑えたいなら、自分でフローリングワックスを塗るのがおすすめ。市販のフローリングワックスの値段は500~2,000円前後で、業者向けの大容量タイプでも4,000円程度で販売されています。 また、最近では塗りやすいスプレータイプや速乾型の商品が登場しているので、初心者でも手軽にチャレンジしやすいですよ。
フローリングワックスのおすすめの選び方
ここからは、フローリングワックスの失敗しない選び方を紹介。商品のタイプ・種類・性能など、使いやすいフローリングワックスを購入するためのポイントを解説します。
使いやすいのはどれ?ワックスの「タイプ」をチェック
フローリングワックスには、液体タイプとスプレータイプの2種類があります。それぞれの特徴やおすすめの人を解説しているので、チェックしていきましょう。
液体タイプ:効果長持ち!床をしっかりコーティングしたい人に最適
液体タイプのフローリングワックスは、スプレータイプよりもワックス効果の持続期間が長いのが特徴。半年~2年ほど持つものが主流で、面倒な塗り直しの頻度を減らせます。また、コーティング力にも優れており、床材の傷や汚れをしっかりと防ぎたい人におすすめです。
液体タイプは、塗布量が多い・薄めすぎて効果半減といった失敗をしやすいため、フローリングワックスを初めて使う人は、薄めずに使えるタイプをチェックしてくださいね。
- モップもしくはシートをフローリングワイパーに装着する
- 液体ワックスをモップもしくはシートにたっぷり浸す
- 床の木目に沿ってワックスを塗っていく
(塗り方は商品によって異なるので実際に使うときは、商品が推奨している方法をご確認ください)
スプレータイプ:部分補修におすすめ◎手軽で初心者にも扱いやすい
スプレータイプのフローリングワックスの魅力は、サッと吹きかけるだけで簡単に使えること。液体タイプのように出しすぎる心配もなく、ピンポイントでコーティングできます。 ワックスムラが気になる部分の補修・ダイニングテーブル下といった、汚れやすい場所のみの塗布などに役立ちますよ。
一方で、スプレータイプの持続期間は数週間~3ヶ月程度で、液体タイプに比べてワックス効果は長持ちしません。とはいえ、簡単に塗れる&塗り直せるため、フローリングワックスをお試し感覚で使ってみたい人にはうってつけです。
- ワックスを塗りたい場所に直接スプレーを吹きかける
- シートもしくは雑巾で床の木目に沿って塗り伸ばす
(塗り方は商品によって異なるので実際に使うときは、商品が推奨している方法をご確認ください)
ツヤあり?ツヤなし?塗布後の「仕上がり」にこだわろう
フローリングワックスには「ツヤあり」「ツヤなし」の2種類があり、それぞれに仕上がりが異なります。
ツヤありのフローリングワックスは、美しい光沢のある仕上がりで、お部屋に高級感を与えてくれます。来客をもてなす客間や玄関、リビングの床におすすめです。ただし、ツヤありワックスは、塗りムラが目立ちやすいのが難点。ワックスがけの際は、モップに染み込ませるワックスの量を均一にする・一度に広い範囲を塗らずに少しずつ塗るなどの工夫を心がけましょう。
一方、 ツヤなしワックスは、塗りムラや汚れが目立ちにくいです。また、ツヤが出ない分、床材本来の木の風合いを活かせるのもメリット。寝室や書斎など、落ち着いた雰囲気のお部屋にはツヤなしのフローリングワックスが適しています。
便利な万能タイプも!床材に合ったフローリングワックスを選ぶことも大切
フローリングワックスならどの商品を使ってもOKというわけではありません。特に、床材が白木・無垢材の家庭は、専用品の購入が必要です。無垢材用は乾燥によるささくれの発生を防止できる・白木用は防カビ成分が含まれているなど、専用タイプのフリーリングワックスは各床材に合わせて作られています。
普通のフローリング・ビニール床には、さまざまな床材に対応できる万能タイプでOK。販売されている多くのフローリングワックスが、万能タイプです。ただし、万能タイプといっても、床暖房の床に対応しているかは商品によって異なります。床暖房が付いている家庭は、床暖房対応なのかも確認するとGOODです。
ペットがいる家庭は「耐水性」や「滑り止め効果」にも注目
犬・猫といったペットを飼っている家庭は、耐水性のあるフローリングワックスをチェック。本来フローリングワックスは水分に弱く、濡れると効果が薄れてしまう特性があります。しかし、耐水性のあるタイプなら水分の染み込みを防ぐため、ペットの食べ戻しやトイレの失敗があっても安心です。
また、ペットを飼っている・小さい子供がいる家庭からは、フローリングで足が滑らないように滑り止め効果が備わっているフローリングワックスが人気。えごま油・ミツロウといった食品由来の成分を使用している商品も登場しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
フローリングワックスおすすめ人気ランキング比較一覧表
商品 | 最安価格 | タイプ | 用途 | 成分 | 容量 | 使用面積 | 持続期間 | 乾燥時間 | ツヤ | 耐水性 | 滑り止め効果 | 希釈なし | |
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リンレイ ウルトラタフコート 1L | ¥4,052 楽天市場AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/ビニール床 | アクリル樹脂/ウレタン樹脂/水 | 1L | 約60畳 | 約2年 | 約30分 | あり | - | - | ○ | |
AURO フローリングワックススプレー | ¥1,650 楽天市場AmazonYahoo! | スプレータイプ | - | 重曹電解水/カルナバ蝋/蜜蝋アンモニウム石鹸など | 350ml | - | - | - | あり | - | - | ○ | |
リンレイ フローリング専用ワックス つやなし | 楽天市場¥1,582 AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/床暖房対応/ワックスフリー対応など | アクリル樹脂/ウレタン樹脂/水 | 1L | 約60畳 | 約1年 | 約30分 | なし | ○ | - | ○ | |
アサヒペン フローリング用高機能 スーパーワックス | 楽天市場確認中 AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/WPC加工されたフローリングなど | アクリル樹脂/ウレタン樹脂/有機溶剤/水 | 500ml | - | - | 夏季:30分~1時間/冬季:1~2時間 | - | - | ○ | ○ | |
アイメディア 洗浄とワックス効果のクリーナー | ¥1,100 楽天市場AmazonYahoo! | スプレータイプ | フローリング/家具/ビニールクロスなど | アルカリ電解水/ホホバオイル/蜜蝋 | 300ml | 約55畳 | - | - | あり | - | - | ○ | |
ラグロン フローリング用樹脂ワックス ウッディブライト | 楽天市場¥4,209 AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/ニス塗り床/寄せ木など | アクリル樹脂/ウレタン樹脂/水 | 1L | 約60畳 | 約2年 | - | あり | ○ | ○ | ○ | |
リンレイ スーパーグロス | ¥3,970 楽天市場AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/ビニール床/クッションフロアなど | アクリル樹脂/水 | 1L | 約60畳 | 約1年 | 約30分 | あり | - | - | ○ | |
リンレイ リビングわんにゃん スリップ軽減床用ワックス | ¥663 楽天市場AmazonYahoo! | 液体タイプ | フローリング/ビニール床 | 合成樹脂/水 | 500ml | 約30畳 | 約6ヶ月 | 約30分 | - | - | ○ | ○ |
フローリングワックスおすすめ人気ランキング8選
ペットの足が滑らないスリップ軽減効果付き
リンレイは、床用ワックスや掃除用品などを展開しているメーカー。犬や猫などのペットを飼っている家庭におすすめのフローリングワックスです。
アクリルとウレタンの2つの樹脂をこだわりのバランスで配合しており、スリップ軽減効果を備えています。ペットはもちろん、人の足も滑りづらく、お部屋で快適に過ごせます。また、傷に強いため、引っ掻き傷・走り傷の対策にも役立ちます。
鏡のような光沢を出してくれるツヤありタイプ
リンレイのスーパーグロスは、お部屋を高級感たっぷりにしたい人におすすめの業務用フローリングワックス。超光沢ポリマーを配合しており、鏡のようなツヤを出してくれる商品です。ピカピカに仕上がった床で、新築気分を味わえますよ。
ツヤ出しワックスなので、塗布後の空拭きは必要ありません。手間をかけずに使えて、フローリングワックス初心者にも安心。また、1L入りの大容量で約60畳分をコーティングでき、お家丸ごとワックス掛けしたいときにぴったりですよ。
耐水性&滑り止め効果を高めるウレタン樹脂配合
ラグロンのプロフェッショナルシリーズのフローリングワックス。従来のアクリル樹脂だけでなく、ウレタン樹脂を配合しています。耐水性と滑り止め効果を高めており、ペットがいる家庭はもちろん、小さな子供がいる家庭にもおすすめです。
持続期間は約2年と長く、1回の塗布で長持ちしてくれるのも特徴。ワックスの効果が薄れにくいので、メンテナンスの手間を減らせます。フローリングにしっとりとした自然なツヤが出て、品のある空間を演出できます。
1本で床掃除とワックス掛けが同時にできる
使い勝手抜群のスプレータイプのフローリングワックス。洗浄効果とワックス効果の2つを兼ね備えており、一拭きで床掃除からワックス掛けまでを同時に完了できます。二度拭きがいらず、「とにかく時短で床をお手入れしたい」という人におすすめです。
成分は、アルカリ電解水・ホホバオイル・蜜蝋の3つのみ。界面活性剤を使っていないため、小さな子供やペットがいる家庭でも使いやすいです。木製のフローリングだけでなく、家具やドアのメンテナンスにも使えます。
ジュースや水がこぼれてもワックスが剥がれにくい
アサヒペンは、塗料・塗装用品・ホームケア用品などを扱う日本のメーカー。高い密着性と耐摩耗性を備えたフローリングワックスです。一般的なフローリングはもちろん、UV加工・WPC加工・EPコート加工が施されたフローリングにも使用できます。
また、従来の商品より耐薬品性に優れており、調味料やアルコールが付着してもワックスが剥がれにくいのが特徴。食べ物・飲み物をこぼしやすいキッチンやダイニングの床に最適です。塗布時の希釈がいらず、手間がかからないのも嬉しいですね。
床暖房にもOK!マットに仕上がるツヤなしタイプ
リンレイのフローリング専用ワックス。日本に流通しているツヤ消しフローリングをとことん研究して開発したツヤなしタイプです。ツヤを抑えたマットな仕上がりになるので、床材本来のナチュラルな風合いを楽しめますよ。
また、床暖房やワックスフリーのフローリングにも対応しているのが特徴。希釈いらずで、さまざまな家庭・お部屋で使えます。さらに、高耐水性でワックスが剥がれにくく、1回の塗布で約1年効果が持続してくれます。
ベタつきなし!掃除感覚で使えるワックススプレー
AURO(アウロ)は、ドイツ生まれの塗料メーカー。床の拭き掃除とワックス掛けが1度にできるスプレータイプのフローリングワックスです。塗布後のベタつきがなく、掃除感覚でサッとフローリングをきれいにできますよ。
界面活性剤や石油系溶剤は使っていないため、床材や家具を傷めてしまう心配もありません。シンプルなボトルデザインで、置き場所に困らないのも嬉しいですね。
長持ち2年!耐久性抜群で傷や汚れをブロック
リンレイのウルトラタフコートは、優れた耐久性と保護効果を備えたフローリングワックス。約2年という圧倒的な持続期間を実現しており、面倒な塗り直しの手間を減らしたい人におすすめです。新築のフローリングの傷対策にも役立ちます。
ワックスの成分には、アクリル樹脂とウレタン樹脂をバブル配合。強力な被膜によって、傷や汚れからフローリングを守ってくれます。また、ほこりや汚れがフローリングにつきにくくなるため、普段のお掃除が楽になりますよ。
フローリングワックスの塗り方&必要な道具
「フローリングワックスがすぐ剥がれてしまう」「塗布後に床が白くなる」というときは、塗り方が間違っている場合があります。ここでは、フローリングワックスを失敗せずに塗るための方法や必要な道具を紹介します。
- フローリングワックス
- ワックス用ワイパーorモップ
- ワックス用トレイ
- 養生テープ
- 掃除機
- 床専用クリーナー
- フローリングワックスを塗る手順
- STEP.1床を掃除するまず、ワックス掛けの前に掃除機や床専用クリーナーでフローリングを掃除します。クリーナーを使ったあとは、成分が残らないように必ず水拭きをします。汚れや洗剤が床に残っていると、きれいに仕上がらなかったり、ワックスが白くなってしまうことがあります。
- STEP.2養生テープでカバーする次に、ドアストッパーや幅木にワックスがつかないように、養生テープを貼ってカバーしておきます。カバーする範囲が小さいのであれば、マスキングテープでも代用できます。
- STEP.3ワックスを塗布するフローリングワックスをトレイに用意して、ワイパーorモップに染み込ませます。フローリングの木目に合わせて、ワックスを丁寧に塗り広げます。塗布後の床を踏まないように、奥からドア前に向かって塗っていくのがベスト。雑巾でも塗布できますが、ムラが出やすいため、初心者はワックス用の塗布具を用意しましょう。
- STEP.4乾燥させる塗り終わったら、フローリングワックスを乾燥させます。乾燥時間は30~1時間程度ですが、表面が固まるだけなので擦ったり引っ掻いたりするのはNG。内側までしっかりと乾き切るまでには、5時間ほどかかるとされています。
編集部
掃除感覚で使える「フローリングワックスシート」もおすすめ!
フローリングワックスには、シートタイプの「フローリングワックスシート」も販売されています。液体・スプレータイプより保護効果や持続期間に劣るものの、普段の掃除感覚で手軽に使えるのがメリットです。
床はもちろん、木製のドアなどをコーティングしたいときにも便利。ダイソーなどの100均ショップでも購入でき、手軽にワックスを塗りたい人におすすめですよ。
フローリングワックスの関連商品
今回は、フローリングワックスの関連商品を紹介。ワックス掛けやメンテナンスに必要な道具をピックアップしているので、フローリングワックスと一緒にチェックしておきましょう。
メンテナンスに必要な「フローリングワックス剥離剤(剥がし剤)」
剥離剤は、古くなったフローリングワックスを剥がすための洗剤。フローリングワックスは定期的にすべて剥がして塗り直す必要があるため、メンテナンスに欠かせないアイテムです。商品によって使用できる床材や希釈方法が異なり、用途に合うものを選べますよ。
ワックス掛けや床掃除に役立つ「フローリングワイパー・モップ」
フローリングワイパー・モップは、ワックス掛けに役立つアイテムです。雑巾よりもムラなくワックスを広げられるのはもちろん、普段のお掃除にも使えますよ。中には、持ち手からワックス液を注入できる便利な商品も登場しています。
フローリングワックスについてのよくある質問
フローリングワックスはどこで購入できる?
フローリングワックスを塗る頻度はどれくらい?
フローリングワックスは床暖房のフローリングにも使える?
フローリングワックスは他のもので代用できる?
フローリングワックスの捨て方は?
フローリングワックスのおすすめまとめ
- フローリングワックスは床を傷や汚れから守るためのアイテム
- 長持ちなのは液体タイプ!初心者でも使いやすいスプレータイプも
- 持続期間をチェック!定期的な塗り直しやメンテナンスが必要
今回は、「フローリングワックス」について紹介しました。フローリングワックスは、床材をコーティングして傷や汚れから守るためのアイテム。ぜひお部屋に合ったフローリングワックスを購入して、お部屋の美しさをキープしてくださいね。
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