日常生活で使う四則演算のほか、三角関数や二次関数、微分・積分・分数計算や因数分解、Xを求める式など高度な計算ができる関数電卓。高校や大学の授業、仕事で使う方も多いでしょう。
関数電卓は普通の電卓と違い、使える関数の種類や機能がモデルごとに大きく違います。そのため、適当に購入してしまうと使いたい機能が使えず困ってしまうことも起こり得ます。
そこで今回は、関数電卓の種類や価格別の違い、関数電卓の選び方について解説します。記事の後半では、今売れている人気の関数電卓をランキング形式で紹介しています。関数電卓を初めて買う方、授業や仕事で急に必要になった方は、ぜひこの記事を参考に関数電卓を選んでみてください。
目次
関数電卓とは、四則演算以外にも専門的・高度な計算ができる高機能電卓
関数電卓は、普通の電卓でできる「足し算・引き算・掛け算・割り算」の四則演算以外に、三角関数(sin/sec他)や指数関数(exp)といった高度で複雑な計算が行える電卓です。
通常の電卓と違い、0~9までの数字ボタン以外にも「√(ルート)」や「log」「hyp」といった、関数を計算するためのボタンが付いています。そのほか、方程式や小数点表示が可能だったりと、さまざまな機能を搭載している点も普通の電卓との大きな違いです。
- 工学部・工学系・理系の高校生・大学生
- 土木建築・金融・不動産・保険・エンジニア関係の業務に携わっている方
上記の方は日常的に四則演算以外の計算も行うため、関数電卓が必要になります。
編集部
スマホの関数電卓無料アプリやWEBの関数電卓計算サイトで関数電卓の代用は可能?
現在では、AndroidやiPhoneで使える関数電卓アプリや、パソコン上で使える関数電卓サイトもあります。アプリやサイトの多くは無料で使えて手軽ですが、関数電卓を日常的に使用する方は関数電卓を買った方がいいでしょう。
たまに関数電卓が必要になる程度であれば問題ありませんが、頻繁に使う場合アプリやサイトはいちいち開く手間と時間がかかり、手軽とは言えません。
また、授業中や業務中にスマホが使えないケースもあります。特に資格取得試験や検定では、スマホの持ち込みが禁止されているためスマホアプリの関数電卓は使用できません。(関数電卓は試験によって、一定の条件下で持ち込みが許可されます)
関数電卓を頻繁に、もしくは定期的に使う方は1台持っておきましょう。関数電卓は数千円程度から購入できるため、さほど大きな負担にはなりません。
編集部
関数電卓の選び方
関数電卓を選ぶ際のポイントをまとめました。関数電卓は普通の電卓と違い、製品ごとに使える関数・計算式の種類や使える機能が大きく異なります。関数電卓を選ぶ際は、自分に必要な関数や機能を搭載しているかどうかを確認しながら選びましょう。
3種類の中から用途に合った種類を選ぶ
関数電卓の種類は、大きく分けて以下の3種類です。
- スタンダード関数電卓
- プログラム関数電卓
- グラフ関数電卓
一般的に、「スタンダード→プログラム→グラフ」の順で機能が豊富になり、価格も高くなります。
機能・使い方がシンプルな「スタンダード関数電卓」
スタンダード関数電卓は、使用頻度の高い基本的な関数や統計計算ができるシンプルなタイプです。プログラム関数電卓のように式を記憶させたり、グラフ関数電卓のようにグラフを表示させたりはできませんが、その分安価で1,000円台から買える製品もあります。
機能が多くなく使い方もシンプルなため、学生から仕事で使う方までどんな方にもおすすめです。特に、直近で明確な目的や専門的な用途で使う予定がない「とりあえず関数電卓が必要になった方」は、スタンダード関数電卓を選びましょう。
編集部
特定の式を記憶させて繰り返し呼び出せる「プログラム関数電卓」
プログラム関数電卓(プログラマブル関数電卓)は、必要な計算式をあらかじめプログラミングしておき、いつでも呼び出せる機能を搭載した関数電卓です。特定の式の記憶だけではなく、自作の計算式を登録できるモデルもあります。全体的に高性能なモデルが多く、搭載している関数の種類もスタンダード関数電卓よりも豊富なモデルが多いです。
繰り返し同じ計算をするのに適しているため、仕事で独自の計算を行ったり、頻繁に同じ計算を何度も行う方におすすめ。価格帯は5,000円~15,000円前後と、スタンダード関数電卓よりは高いですが、その価値は十分にあります。
編集部
グラフ表示が必要なら「グラフ関数電卓」
グラフ関数電卓は、関数電卓としての機能のほかデータを2Dや3Dグラフで表示できる機能を搭載した関数電卓です。視覚的にデータを把握できるうえに、ディスプレイが大きいためグラフ以外の式や答えが見やすいのもおすすめポイント。関数・式の種類も豊富で、基本性能も充実している高性能関数電卓です。
スタンダード関数電卓とプログラム関数電卓に比べてやや価格が高いのが難点。2万円以上する商品がほとんどです。視覚的に理解できるグラフ表示機能や基本性能の高さを考えれば、少し予算を上乗せしてでも買う価値は十分にあります。
編集部
計算できる関数や方程式の種類・多さで選ぶ
関数電卓は、製品ごとに搭載している関数・計算式の種類や数が異なります。少ないモデルで100種類前後、多いモデルになると1,000種類を超える関数が搭載されています。
三角関数(sin・cos・tan)や√(ルート)といった、基本的な関数・式はほぼすべての関数電卓で使用可能です。一方で、専門分野で使用する高度な式やマニアックな式になると、モデルによっては搭載されていない可能性があります。
自分が必要とする式が搭載されていなければ買う意味がありません。関数電卓で専門的な計算をしたい場合、必ず使いたい式が登録されているモデルを選びましょう。
自分に合った入力方法で選ぶ
関数電卓には、「自然入力」と「標準入力」2種類の表示・入力方法があります。初めて関数電卓を買う方は、見やすい自然入力をおすすめしますが、最終的な入力スピードを意識している方は最初から標準入力を選んでもいいでしょう。
教科書通りに入力・表示可能な初心者向けの「自然入力」
自然入力タイプは、数学で使用している式がそのままディスプレイに表示される初心者向けの入力タイプです。教科書通りにボタンを入力すれば、そのまま式も答えも表示されます。学校の授業で黒板に式が書かれているのをイメージするとわかりやすいでしょう。
複雑な操作も確認方法も不要で、途中で式をチェックしたいときも簡単。多くのメリットがあり、初心者でも簡単に扱える点から現在関数電卓の主流となっています。
デメリットはほとんどありませんが、強いて言えば後述の標準入力よりもボタンを押す回数が多くなりがちです。そのため、関数電卓をマスターした場合の最終的な入力スピードは、標準入力の方が速くなります。自然入力と標準入力どちらか迷うレベルの方は、素直に自然入力を選べば間違いありません。
編集部
計算結果が即座に表示される、スピーディかつ効率重視の上級者向け「標準入力」
標準入力は、一般の電卓と同じように数字を入力し演算キーを押すと、即座に計算結果のみが表示される、上級者向けのタイプです。関数電卓に慣れると、標準入力の方がボタンを押す回数が少なくて済むため、スピードに優れています。仕事で効率やスピードが求められる場合や、常に一定の計算式を使う場合が多い「明確な目的がある方向け」の入力方法です。
デメリットは、操作や使い方に慣れが必要な点。特に自然入力と違い、式の履歴が残らず即座に答えが表示されてしまう点には注意しましょう。長く複雑な計算式を入力している最中に間違えると、計算がわからなくなります。あまり複雑な計算をしない場合や、頭の中できちんと式が理解できるくらい計算に慣れている方なら問題ありません。
編集部
ディスプレイの大きなモデルが見やすくておすすめ
関数電卓を選ぶ際は、できる限りディスプレイの大きなモデルがおすすめです。特に自然入力タイプの関数電卓は、式や分数表示といったディスプレイ上に表示する情報が多くなるため、ディスプレイが大きく2行以上表示できるタイプだとより使いやすくなります。
ただし、ディスプレイが大きいほど電卓自体のサイズも大きくなるため、持ち運びに不便です。迷ったら、「想定しているよりも、若干大きいディスプレイと表示形式のモデル」を選ぶといいでしょう。
編集部
ボタンが大きく、間隔が広めだと押しやすい
一般的な電卓同様、関数電卓もモデルごとにボタンの大きさやボタン同士の間隔(キーピッチ)が異なります。手の大きな方や押し間違いをしやすい方は、押しやすい関数電卓を選びましょう。
- ボタンが大きい
- ボタン同士の間隔(キーピッチ)が広め
- 自分に合った形状
ただし、ボタンが大きいモデルやキーピッチの広い関数電卓は当然サイズも大きくなり持ち運びにくくなります。常に関数電卓を持ち歩きたい方は、使い勝手と携帯性、どちらを重視するのか考えながらモデルを選びましょう。
関連記事:【人気のカシオも】おしゃれな電卓おすすめランキング30選!大きめや使いやすい製品も
使う環境に合わせて電源方式を選ぶ
一般的な電卓同様、関数電卓にも複数の電源方式があります。
どんな場所でも安定して使える電池式
電池式は、乾電池やボタン電池を入れて使うタイプです。電池の電力が切れるまで環境や状況に左右されず安定して使えるため、パフォーマンス重視の方におすすめです。電池交換の手間はかかりますが、一般的な使用頻度であれば頻繁に交換する必要はありません。
なお、関数電卓に使用するボタン電池はLR44やCR2032など種類が多いため、交換の際は本体からボタンを取り外して型番をチェックすると確実です。
電池交換不要なソーラー式
ソーラー式は、ディスプレイ付近にソーラーパネルが付いていて、太陽や蛍光灯の光をエネルギーに変えて動くタイプです。電池交換不要で、光さえあれば半永久的に使えるのがメリットです。
デメリットは特にありませんが、光が弱い場所では使えなくなったり、表示が薄くなって見づらくなる場合があります。暗い場所で使う機会が多い方は、電池式の方が安心して使えるでしょう。
選択肢は少ないが、電池とソーラー良いとこどりの2電源方式も
2電源方式は、ソーラーと電池両方の電力で動くハイブリッド方式です。光のある場所ではソーラーバッテリーで、光がない場所では電池で動くため、電池式以上に安定して使えます。SHARPではツインパワー、キヤノンでは2電源方式と名称が異なります。
デメリットは、電池式やソーラー式よりも高価な点です。電池式とソーラーが数百円程度から買えるのに対し、2電源方式は安くても2,000円前後からです。また、搭載機種が少なくあまり種類を選べません。2電源方式にこだわるより、機能や性能を重視して最終的に電源方式が選べるようなら予算と相談して2電源式を選択するといいでしょう。
その他の便利な機能で選ぶ
関数電卓に搭載されている主な機能の一部を紹介します。モデルによって搭載されている機能、されていない機能があるため、必要な機能がある方は必ずチェックしておきましょう。
カバー・ケース付きなら壊れにくい
関数電卓本体にカバーが付いているタイプなら、落としたり多少手荒く扱っても本体を傷や衝撃から守れます。また、多少水がかかったり雨にあたっても故障しにくくなるでしょう。
ただし、カバー付きのものは開けたり閉めたりする手間がかかります。頻繁に使用する方や、あまり持ち歩かない方はカバーのないタイプが使いやすいかもしれません。
電子メモパッド付ならメモ帳代わりに使えて便利
カバーに電子メモパッドの付いたタイプは、メモ帳のように書き込みができて便利です。重要な数字や式を手書きで書いたり、さっとメモを取りたいときに使えます。
勉強にも仕事にも便利なため、メモを取る機会の多い方は電子メモパッド付を選びましょう。
試験や検定を目標にしている方は持ち込みOKのモデルを選ぶ
土地家屋調査士試験やFE・FP試験を目標にしている方は、試験への持ち込みが可能なモデルを選びましょう。一部の資格試験では、特定の関数電卓に限り試験への持ち込みが許可されています。
逆を言えば、持ち込みができない関数電卓もあります。試験直前になって持ち込み可能な関数電卓を買うのもコスパが悪く、また本番直前で使い慣れていない関数電卓を使うのも不安になるでしょう。そのため、試験を想定している方は最初から持ち込みに対応した関数電卓を買うのがおすすめです。
安いVS 高い!関数電卓の比較
関数電卓は、1,000円前後で買えるモデルから数万円以上する高級モデルまで価格帯が幅広いです。ここでは、1万円以下の比較的安価な関数電卓と、1万円以上の高額な関数電卓の違いについて解説します。
安い関数電卓の特徴(1万円以下のモデル)
- 初めて関数電卓を購入する方
- 基本的な関数・式があればいい方
- これから勉強で関数電卓が必要になる高校生・大学生
- そこまで高性能や多機能を求めていない方
1万円以下の関数電卓は、関数電卓を必要とするほとんどの方におすすめできます。関数電卓の多くは1万円以下で購入可能で、種類も豊富です。シンプルなモデルから高性能な多機能モデルまで、用途と予算に合わせて多くのモデルを選べます。
5,000円以下のモデルでも、一般的な関数はほぼ搭載されているため勉強や仕事で使うのに支障はありません。5,000円以上出せば、数百種類の関数を搭載した高性能・多機能モデルが選べます。初めて関数電卓を買う方や高校・大学でこれから使う方は、1万円以下の予算で関数電卓を選べば大丈夫です。
まずは1万円以下のモデルを購入し、使っているうちに不満が出てきたら高額なモデルに買い替えるといいでしょう。
ただし、あまりに安いモデルは関数が少なく必要な式が入っていない、ボタンが安っぽくて押しにくいといった不満が出やすくなります。あくまでも目安ですが、多くの人が不満を感じないモデルを選ぶなら、相場5,000円前後のカシオやシャープといった有名メーカー製がおすすめです。
編集部
高い関数電卓の特徴(1万円以上のモデル)
- 専門分野の計算や高度な計算が必要な勉強・仕事で使う方
- グラフ関数電卓やプログラム関数電卓が必要な方
- 関数の種類が多く、多機能な関数電卓が必要な方
1万円以上の関数電卓は、仕事で日常的に関数電卓を使う方、特に特定の計算や高度な計算を行う職業の方におすすめです。
1万円以上の関数電卓になると、プログラム関数電卓やグラフ関数電卓をはじめ高性能・多機能なモデルが選べます。また、関数を数百種類~1,000種類以上搭載したモデルが多く、どんな計算も思いのままです。
その反面、関数電卓に使い慣れていない方が多機能モデルを買っても使いこなせません。例えば、基本的な関数しか使わない方が1,000種類以上関数が入っているモデルを買ってもコスパの悪い買い物になってしまいます。そのため、1万円以上の関数電卓は、いままで数千円の関数電卓を使っていて不満を感じた方の買い替えにおすすめです。
編集部
関数電卓おすすめ人気ランキング比較一覧表
関数電卓おすすめ人気ランキング15選
お手頃価格で多機能!使いやすいスタンダード関数電卓
カシオのCLASSWIZ fx-JP700CW-Nは、微分・積分はもちろん、複素数計算・ベクトル計算・行列計算・度分秒(60進数)計算など、600種類の関数を搭載したスタンダード関数電卓です。小数表示や分数・少数変換機能も付帯しています。
液晶は高精細フルドット4段階調表示で、表示桁数は10桁、さらに自然入力のため初心者でも見やすく使いやすいモデルです。
比較的多機能ながら価格は手頃で、初心者から上級者までどんな方にもおすすめできます。土地家屋調査士試験・PE・FE試験対応。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 16.2×7.7×1.0cm |
重量 | 95g |
関数の種類 | 600種類以上 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | オートパワーオフ/カバー付き |
カラー液晶・グラフ表示・1200以上の関数搭載高性能関数電卓
カシオのFX-CG20-Nは、65,536色のカラー液晶を採用し、鮮やかなグラフ表示が可能なグラフ関数電卓です。
搭載している関数は、π(パイ)の入力・n進計算(2進・8進・16進)・論理演算など1200以上。他のモデルに比べて圧倒的に種類が多いです。計算だけではなく、2D描画&解析機能・CASIO独自のBasic Likeプログラムの作成・実行も可能。
自然入力で使いやすく、初めて関数電卓やグラフ関数電卓を購入する方にもおすすめです。IB(International Baccalaureat/ディプロマプログラム)筆記試験への持ち込みが可能。
タイプ | グラフ |
---|---|
サイズ | 18.8×8.9×2cm |
重量 | 230g |
関数の種類 | 1200種類以上 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | オートパワーオフ |
安価で多機能な初心者向けスタンダード関数電卓
キヤノンのF-789SG-SL SOBは、445種類の関数を搭載した自然入力タイプのスタンダード関数電卓です。
多乗根・開平・2乗・小数点指定といった基本機能はもちろん、複素数計算・標準偏差・乱数・三角関数・双曲線関数など多数の関数を搭載。
最大の特徴は、押すだけで各関数モード・方程式モードで使える機能を自動的にリストアップするAppsキー。キーを探す手間なく使いたい機能を選択できます。
機能の豊富さの割に価格は安価で、初心者や学生にもおすすめ。よほど明確な目的がないかぎり、F-789SG-SL SOBを買っておけば間違いないでしょう。土地家屋調査士試験に対応しています。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 8×16.8×1.3cm |
重量 | 88g |
関数の種類 | 445種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | マルチリプレイ/オートパワーオフ |
カラフルでカジュアルな見た目で機能は本格的!激安小型関数電卓
PATIKILの関数電卓 2ラインは、15×8×1.8cmのポケットサイズに240種類の関数を搭載した見た目も可愛いスタンダード関数電卓です。
バッグに入れても邪魔にならないサイズですが、サイズの割に大きめの2行12ビットディスプレイで入力時の視認性は抜群。そして何より激安価格です。
普段関数電卓をあまり使わない方や、念のためにバッグに常に入れておいてときどき使いたい方に最適。海外製で標準入力のため、若干操作と表示に癖があります。関数電卓を使い慣れた方が、手軽に使うのにおすすめです。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 15×8×1.8cm |
重量 | ー |
関数の種類 | 240種類 |
桁数 | 12桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 標準入力 |
その他機能 | カバー付き |
サブ関数電卓としておすすめの激安スタンダード関数電卓
zmartの82MS-Bは、価格が安く手軽に買って使えるスタンダード関数電卓です。搭載されている関数の記載がありませんが、微分・積分・乗数・虚数・不定積分・逆三角関数といった基本的な計算はできます。
圧倒的に安価ではありますが、標準入力である点や搭載されている関数に言及がない点からメインの関数電卓としては使わないほうがいいでしょう。メイン関数電卓が別にあって、ときどき別の場所で簡単な計算を関数電卓で行いたいときのサブ機としておすすめです。
激安なので、とりあえず買っておいても損はないでしょう。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 15×8×2cm |
重量 | 110g |
関数の種類 | ー |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 標準入力 |
その他機能 | ー |
学生におすすめの関数が揃ったスタンダード関数電卓
カシオのfx-300ESPLS2 Blueは、見た目はカジュアルですが262種類の関数を搭載した本格的なスタンダード関数電卓です。桁数表示は10桁で自然入力。傷や汚れに強いスライド式ハードケース付き。
数学一般・統計学・代数幾何学、物理学を学ぶ学生に最適な関数が揃っています。ただ、海外向け製品で日本のレビューが少ないため、初心者よりは関数電卓を使い慣れた方のほうがいいでしょう。
他の関数電卓ではあまり見ないカラーのため、人と違った関数電卓を持ちたい方にもおすすめです。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 15.8x7.8x1.5cm |
重量 | 104g |
関数の種類 | 262種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | オートパワーオフ/ケース付き |
500以上の関数搭載!どんな計算もできる多機能関数電卓
シャープのEL-509T-WXは、559種類の関数を搭載した機能豊富なスタンダード関数電卓です。微分積分・π計算・最小二乗法・関数電卓・標準偏差の求め方など、多くの計算に対応しています。
関数だけではなく機能も豊富で、メモリ機能、sinやtanを即座に数値変換可能なCHANGEキー、初期画面に簡単に戻れるホームキーを搭載。過去の式履歴を遡って確認・検証できるマルチラインプレイバック機能も便利です。自然入力で関数電卓初心者にもおすすめ。
電源は、どんな場所でも安定して使用できるボタン電池と太陽電池の2電源方式。カラーはホワイト・ブルー・レッドの3色から選べます。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 8×16.6×1.5cm |
重量 | 113g |
関数の種類 | 559種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | ケース付き |
電子メモパッド&プログラム機能搭載の安価なプログラム関数電卓
ROATEEの関数電卓は、417もの関数に加え、電子メモ機能や2電源方式と豊富な機能を搭載したプログラム関数電卓です。
カバーの電子パッドはスタイラスペン付きで、問題をメモしたり、重要な数字を書いておくのに最適。関数は、四則演算やパーセント基本計算はもちろん、双曲線関数・べき乗根関数、行列計算・ベクトル計算と豊富な計算式に対応。
電子メモパッド付のプログラム関数電卓で、さらに自然入力・2電源方式と非常に多機能ですが、価格は他社の同性能製品と比較しても圧倒的に安価です。高性能なメモパッド付プログラム電卓を、安価で揃えたい方におすすめ。
タイプ | プログラム |
---|---|
サイズ | 16.2x8.1x1.75cm |
重量 | 153g |
関数の種類 | 417種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | メモパッド付 |
必要十分な機能で価格を抑えた入門用スタンダード関数電卓
キヤノンのF-715SAは、関数の種類は189種類とやや少なめですが、その分価格が抑えられていて初めて関数電卓を買う方にもおすすめのスタンダード関数電卓です。
ソーラー+電池で安定して使える2電源方式に見やすい自然入力と、基本性能も初心者に優しい設計となっています。他にも便利なマルチリプレイ機能やアンドゥ機能付き。関数の種類が少ないと言っても、三角関数・回帰分析・座標変換・時間計算・階乗などの基本的な式はすべて揃っています。
必要十分な機能が揃っているうえに安価なため、専門的な用途や明確な用途がないのであれば、まずはF-715SAを買うといいでしょう。土地家屋調査士試験にも対応しています。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 8×16.5×1.4cm |
重量 | 89g |
関数の種類 | 189種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | カバー付き |
過不足のない機能と性能のスタンダード関数電卓
カシオのfx-375ESA-Nは、394種類の関数搭載、自然入力で電源は電池式と、平均的な性能を持った使いやすいスタンダード電卓です。
連立方程式・高次方程式・三角関数計算・変数の統計計算など、一般的な計算や勉強に必要とされる計算式はすべて網羅しています。
突出した特徴はありませんが、過不足のない機能・性能に安価な価格と、「どの関数電卓買おうか迷ったらfx-375ESA-Nを買っておけば間違いない」と言い切れる性能です。fx-375ESA-Nをしばらく使ってみて、不満が出たらグレードの高い機種に買い替えるといいでしょう。
個人的にはよほど高度で専門的な計算をしない限り、不満は出ないはずです。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 16.1×7.7×1.1cm |
重量 | 95g |
関数の種類 | 394種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | オートパワーオフ/ケース付き |
平均的な機能に安価な価格と、日常使いしやすい関数電卓
この関数電卓は、価格が安い割に安定した性能を持つコスパの良いスタンダード関数電卓です。
突出した機能や性能はありませんが、基本的な関数が揃っていて2行表示、2電源方式と使い勝手も上々。リムーバブルプロテクター付きで耐久性にも優れています。
海外製のため標準入力なのが若干気になりますが、逆を言えば標準入力が気にならなければ非常にコスパの良いモデルです。ときどき関数電卓を使う方や、なんでもいいから1台持っておきたい方におすすめ。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 15.6×8.1×1.7cm |
重量 | 150g |
関数の種類 | ー |
桁数 | 12桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 標準入力 |
その他機能 | ー |
700種類の関数を搭載した高性能スタンダード関数電卓
カシオのCLASSWIZ fx-JP900CW-Nは、基本的な計算に加え、周期表・行列計算・ベクトル計算・審議判別機能など700種類もの関数を搭載した高性能スタンダード関数電卓です。
豊富な関数・自然入力方式・2電源と、関数電卓に必要な機能を癖なくすべて網羅しているため、「使いやすい高性能電卓」と言えます。
初めて関数電卓を使用する方はもちろん、専門の勉強や仕事で関数電卓を使う方までどんな方にも幅広くおすすめできるモデルです。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 16.2×7.7×1.07cm |
重量 | 95g |
関数の種類 | 700種類以上 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 2電源方式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | オートパワーオフ |
カラー液晶・グラフ機能搭載のカシオ製最高級グラフ関数電卓
カシオのFX-CG50-Nは、バックライト付きの高精細カラー液晶を搭載し、2D・3Dグラフを描画可能なグラフ関数電卓です。さらに1200種類以上もの圧倒的な量の関数を搭載し、Python・Basic‐Likeのプログラム機能、WindowsやMacとの接続にも対応しています。
FX-CG50-Nは、2023~2024年現時点でカシオの関数電卓の最上位モデル、つまり関数電卓の中でも最高クラス。現時点で関数電卓に求められているすべての機能を網羅したモデルと言えます。
値段は若干高めですが、最高の関数電卓、最高のグラフ関数電卓を求めている方はぜひ検討してください。IB試験にも対応しています。
タイプ | グラフ |
---|---|
サイズ | 18.8×8.9×1.8cm |
重量 | 230g |
関数の種類 | 1200種類以上 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 | PC接続可能/オートパワーオフ |
基本的な機能を搭載した初めて買う人にもおすすめの激安入門機
シャープのEL-501T-Xは、73種類の関数を搭載した関数電卓の入門機的モデルです。これといった特別な機能はなく、平均的な基本性能のみですがその分価格は激安。必要になったらすぐに買える手軽さが最大の魅力です。
関数は少なめとは言え、統計計算やN進計算、複素数計算といった基本計算であれば十分。見やすい大型表示と自然入力、安定して使える電池式、早打ちにも適した2キーロールオーバーとどんな方でもストレスなく使えるでしょう。
学校の勉強で使う、初めて関数電卓が必要になった方はまずはEL-501T-Xから使ってみてください。土地家屋調査士試験にも対応しています。
タイプ | スタンダード |
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サイズ | 7.2×12.7×1.3cm |
重量 | 68g |
関数の種類 | 73種類 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 標準入力 |
その他機能 | ケース付き |
充実した関数と機能の万能スタンダード関数電卓
カシオのfx-JP500-Nは、高性能LSIと高精細液晶を搭載し、500種類以上の関数を搭載した高性能なスタンダード電卓です。自然入力&大型液晶で式や答えが見やすく、操作方法もシンプルで初めて関数電卓を買う方にもおすすめ。
fx-JP500-Nよりも関数が多く高性能なfx-JP700-Nやfx-JP900-Nもありますが、高度な関数や機能がたくさんあっても使いこなせない方がほとんどでしょう。fx-JP500-Nは、絶対使う関数と多くの人が必要とする関数のバランスが取れています。
初めて買う方から専門の勉強や仕事で使う方まで、どんな方でも安心して使えるモデルです。
タイプ | スタンダード |
---|---|
サイズ | 16.55×7.7×11.1cm |
重量 | 90g |
関数の種類 | 500種類以上 |
桁数 | 10桁 |
電源方式 | 電池式 |
入力方式 | 自然入力 |
その他機能 |
関数電卓のおすすめ人気メーカー
関数電卓を扱っているメーカーは、そう多くありません。
- CASIO(カシオ計算機)
- SHARP(シャープ)
- canon(キヤノン)
- Texas Instruments(テキサスインスツルメンツ)
- HP inc.(旧ヒューレットパッカード)
上記5社で世界市場のほとんどのシェアを占めていると言われています。日本で販売されている関数電卓に関しては、ほぼカシオ・シャープ・キヤノンの3社です。
そのため、関数電卓を買う場合はカシオ・シャープ・キヤノンの3社がおすすめ。Amazonや楽天市場を見ると、上記5社以外の安価な海外メーカー製もありますが、あえて上記の5社を避けてほかのメーカーを選ぶメリットはあまりありません。
以下で、3社の関数電卓の特徴についてそれぞれ解説します。
関数電卓と言えば、豊富な種類と価格帯から選べるカシオ
カシオは、電卓や電子辞書、腕時計で有名なメーカーです。カシオと言えば腕時計をイメージする方が多いと思いますが、電卓の市場でもカシオはトップシェアを誇っています。実際に人気ランキングを見ても、半数以上がカシオ製です。
カシオの関数電卓の特徴は、ラインナップの豊富さです。スタンダード関数電卓・プログラム関数電卓・グラフ関数電卓とあらゆる種類の関数電卓を販売しています。さらに各種類ごとに複数のモデルを展開していて、スタンダード関数電卓であれば1,000円台から購入可能。そのため、カシオ製であれば予算や目的に合わせて幅広く選べます。
世界の電卓市場をリードし続けるトップメーカーであり、特にこだわりがなければカシオ製を選べば間違いないでしょう。
安価で安定した性能を発揮するシャープ
家電で有名なシャープは、1964年に世界初のオールトランジスタ電卓を販売した電卓の老舗メーカーです。以前はグラフ関数電卓も扱っていましたが、現在はスタンダード関数電卓とプログラム関数電卓のみを販売しています。
シャープの関数電卓の特徴は、安定した性能を持ちながらも安価で買える「コスパの良さ」です。現在シャープが販売している最高級モデル「EL-5160T」は、プログラム機能や豊富な関数などあらゆる機能を搭載した高性能機ですが、2024年現在5,000円前後で購入できます。EL-5160T以外の機種も、比較的性能が高く多機能ながら安価です。
全モデルスライドケース付き、上位3モデルで電池とソーラーで稼働する「ツインパワー」を採用している点も大きな特徴。ラインナップがやや少ないため選択肢は少ないですが、コスパを重視する方におすすめのメーカーです。
シンプルで激安なモデルが揃うキヤノン
カメラやプリンターで有名なキヤノンは、関数電卓も製造販売しています。ただし、ラインナップは少なく現行モデルはわずか4種類です。いずれもシンプルなエントリーモデルやミドルクラスモデルで、「高性能・多機能モデル」はありません。
現行の4モデルは、すべて実質価格1,000円~2,000円台で購入できます。もちろん性能に大きな不足はなく、勉強や一般的な用途であれば十分です。シンプルな関数電卓を探していて、あまり大きなコストをかけたくない方はキヤノン製の関数電卓がおすすめ。
関数電卓の関連商品
関数電卓と一緒に揃えると便利なアイテムを紹介します。
持ち運びに便利なキャリングポーチ
電卓を持ち運ぶ方、特に高額なプログラム関数電卓やグラフ関数電卓を持ち歩く方はキャリングケースに入れて持ち運びましょう。あまり壊れるイメージのない関数電卓ですが、壊れるときは簡単に壊れます。ケースに入っていれば、万が一落下させても液晶が割れたり、故障する確率を減らせるでしょう。
大きめのキャリングポーチを買えば、関数電卓以外の必要なものもまとめて収納して持ち運べます。
毎日触る関数電卓を衛生的な状態に保つ除菌シート
毎日使う電卓は、汚れが付着しやすく雑菌が繁殖しやすいアイテムの一つです。できればデスク周りに除菌シートを常備し、使い終わったら拭く習慣をつけましょう。コロナやインフルエンザ、ノロウイルスの予防にもなります。
電卓だけではなく、スマホやパソコンのマウス・キーボード、あらゆるものの除菌に使えるため、1つ用意しておくと安心です。
Picky’sでは除菌シートに関する記事も掲載しています。いろいろな除菌シートを知りたい方は、以下の記事もぜひ読んでみてください。
関連記事:【2024】除菌・消毒シートおすすめ20選!高濃度アルコールや業務用も紹介
関数電卓のよくある質問
最後に、関数電卓に関するよくある質問をQ&A方式でまとめました。
関数電卓はどこに売ってる?
豊富に種類を選びたい場合はネット購入、実際に大きさや重さを確認したい場合は実店舗の販売店で購入するといいでしょう
関数電卓のメモリー機能って何ですか?
任意の式を記憶させられるプログラム機能と混同されやすいですが、メモリー機能はほぼすべての電卓と関数電卓に搭載されています。
関数電卓を初めて買うなら、1万円以下から自分に合ったモデルを選ぼう
関数電卓は、勉強や仕事で高度な計算を行う際に必要になる製品です。機能が複雑なため選び方も少し難しいですが、以下のポイントを押さえて選びましょう。
- カシオ・シャープ・キヤノン製を選べば間違いない
- 初心者は1万円以下のモデルから予算や使いやすさに合わせて選ぶ
- 専門的な仕事や勉強をする方は関数の種類が多いモデルを選ぶ
- 資格取得を目標にしている方は試験持ち込みOKなモデルを選ぶ
よほど専門的な計算をしない限り、どの関数電卓を選んでもそう大きな問題は出ません。初めて関数電卓を買う方は、あまり深く悩まず安くて自分が使いやすいと思ったモデルを選ぶのもおすすめです。
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