「レンタルとリースの違いって何?」「どこが違うの?」初心者にとっては混合しやすい内容です。
どちらも同じように見えますが、じつ両者には大きな違いがあります。
そこで今回はレンタルとリースの違いについて分かりやすく解説していきます。
それぞれのメリット・デメリットを比較しているので、お得な方法で利用しましょう!
目次
レンタルとリースの違いとは?
「レンタル」はレンタル会社がすでに所有しているモノを一時的に借りるサービスです。短期的な利用を前提にしていて、借りたモノを返せば終わりのシステムです。
「リース」は、自分が必要なモノをリース会社に購入してもらい、その立て替え費用をリース会社に毎月分割で払っていく仕組みです。分割払いなので初期費用を抑えられるメリットがあり、長期的にずっと使い続ける場合に便利なシステムです。通常は3年以上のリース契約が多く、高額な物品などの設備投資に使われることが多いです。
レンタルとリースを7つのポイントで比較
レンタルとリースの比較をまとめ
レンタル | リース | |
利用期間/契約期間 | 短期(数日~数ヶ月) | 長期 (3~10年など) |
対象の商品 | レンタル会社の所有物から選択 | ユーザーの希望したモノ |
状態 | 中古・リユース品 | 新品 |
料金 | レンタル料金 | リース料金 (購入代金+利息を分割) |
途中解約 | 可能 | 不可 |
修繕・メンテナンス | レンタル会社 | ユーザー |
所有権 | レンタル会社 | リース会社 |
レンタルは短期利用におすすめ、リースは長期利用におすすめ
レンタルは短期利用におすすめのサービスです。例えばスポットで何日か利用したい、もしくは数ヶ月程度使いたい場合などはレンタルがお得です。
一方でリースは数年かけて購入代金を返済していく仕組みなので、長期的に利用していく物品が前提となります。例えば大きな設備投資がかかる場合でも、購入代金はリース会社が負担するので、ユーザーは分割された費用のみ支払います。リースによって初期投資を抑えることができます。
レンタルは原則誰でも利用できる、リースは契約や審査が必要
レンタルはレンタル会社の所有物を一時的に借り、使い終わったら返すサービスです。高額商品をレンタルする場合には身分証明書などの提示などがありますが、信用情報までチェックされることは基本的にありません。
一方でリースは、リース会社に物品を購入してもらい、その立て替え代金を長規的に返済する義務が発生します。返済能力がきちんとあるかなど信用調査や審査、契約等が必要になります。
レンタルは中途で解約可能、リース会社は中途での解約不可
レンタルは期間を短くしたり途中で返却することも可能です。規約によっては返金されない場合やキャンセル手数料が発生しますが、キャンセル等もお客さま都合で可能です。
ところがリースの場合は長期的な返済義務が発生しているので途中解約等はできません。どうしても途中解約をしたい場合には、残りのリース料金を一括返済して契約を強制終了するしかありません。
物品の所有権はどちらも会社側にある
レンタル品の場合はレンタル会社に所有権がありまる。一方でリース品に関しても所有権はリース会社にあります。立て替えられた費用を全額支払い終わったあとも、所有権はユーザー側に移ることはありません。
レンタルのメリット・デメリット
- レンタルは短期での利用ができる
- 途中で返却することができる
- 故障やメンテナンスの費用はレンタル会社が負担
- 全額損金(経費)にできる
- 廃棄する場合の費用が掛からない
- レンタル会社が所有している物品しか選べない
- 原則的には、新品ではなく中古品(リユース品)
リースのメリット・デメリット
- 最新の設備、指定した新品が使える
- 分割払いなので少額で設備投資ができる
- 大型の物品、高額な物品も扱える
- リース費用を経費にできる
- 中途契約やキャンセルができない
- 修繕費やメンテナンス費はユーザー負担
- 支払いが終わっても所有権はリース会社から移らない
- 購入代金よりも割高になる
- 処分する場合の費用はユーザー負担
リース契約には2つのパターンがある
ファイナンスリースとは
一般的なリースには、ファイナンスリースとオペレーティングリースの2つがあります。
一般的に「リース」という言葉が使われる時は、ファイナンスリースを指します。ファイナンスリースは、ユーザーが必要な物品をリース会社がユーザーに代わって購入して立て替えます。それをユーザに貸与する取引のことを指します。例えば100万円の車を5年契約でリースすると、毎年20万+利息をリース会社に払う必要があります。
オペレーティングリースとは
オペレーティングリースは、ファイナンスリース以外の総称です。一般的にはリース期間満了時の残存価額(残価)を査定し、減損分のみをユーザーが負担します。例えば100万円の車を購入する場合に5年後の価値が30万になるとします。その場合70万円分を分割で払うのがオペレーティングリースの仕組みとなります。
まとめ レンタルとリースのどっちがオススメなのか
レンタルとリースは同じような仕組みに見えて実際の仕組みはかなり違っています。レンタルはレンタカーのように使いたい時だけ借りて返すのに対して、リースの場合は数年間ずっと使い続けるモノを前提としています。
またレンタルはレンタル会社が所有する物から選ぶのに対して、リースの場合には必要な物品をリース会社に購入してもらい、それを長期的に借り受ける仕組みです。より大きな設備投資などにはとても効果的で、イニシャルのコストを抑えることができます。
一方でレンタルの場合にはスポットでしか使わない物品などがメインで、一年に数回しか使わない、イベントや旅行でしか使わない物が必要時にお得なサービスです。
逆に数年に渡って長期的に使う場合は購入やリースがオススメです。
経済的なメリットやデメリットを考えた上で、レンタルとリースを賢く使い分けましょう!
記事にはリサーチ時点の情報を掲載しています。商品・サービスの詳細や料金が変わってしまう場合もございます。最新情報は、各ECサイト・販売店・メーカーサイトをご確認ください。