黒松や赤松の樹皮を砕いて作った「バークチップ」。花壇やプランターに巻いて土を保温したり、庭に敷いておしゃれな見た目にしたりと、さまざまな用途に役立ちます。植物を育てている人や庭の景観にこだわりたい人におすすめのアイテムです。
しかし、バークチップを使ったことがない人にとっては、「バークチップにはどんな効果があるの?」「バークチップを敷くと虫がわくこともあるの?」といった疑問が浮かびますよね。また、ウッドチップとの違いやバークチップのおしゃれな敷き方を知りたい人も多いはず。
そこで今回は、「バークチップ」について徹底解説。バークチップのメリット・デメリットはもちろん、選ぶときのポイントや人気商品ランキングをまとめました。バークチップの購入を迷っている人は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
植物の乾燥対策に◎バークチップのメリット・デメリット
バークチップとは、松の樹皮を砕いたもの。花壇や鉢植えに敷いて植物の根を保護したり、庭に撒いてグランドカバーとして利用したりと、主にガーデニング用途に使われます。まずは、バークチップのメリットとデメリットについて解説します。
バークチップのメリット
- 土を保温して乾燥を防ぐ
- 雑草の成長を妨げる
- 雨が降ったときの泥はねを防ぐ
- 見た目がおしゃれになる
- 砂利に比べると怪我しづらい
バークチップの最大のメリットは、観葉植物や花の成長をサポートしてくれること。土の中の水分の蒸発を抑えて、根の乾燥を防ぎます。また、バークチップは雑草の繁殖を抑えてくれるため、土の中の養分を奪われる心配がありません。
さらに、庭や花壇の景観を良くするのもバークチップの魅力の1つ。土の上にバークチップを敷いておくだけで、植物がナチュラルでおしゃれな見た目になります。砂利やコンクリートよりも柔らかいバークチップは、子供やペットの遊び場を作りたいときにもおすすめですよ。
バークチップのデメリット
- 湿気がこもりやすい
- チップの隙間から虫が入り込む
- 長く使うと土に還っていく
水分の蒸発を抑えてくれるバークチップは、湿気がこもりやすいというデメリットがあります。特に、あまり日の当たらない場所にバークチップを敷くと、雨や土の中の水分によってカビが生えてしまうことも。カビを防ぐには、日当たりのいい場所に敷くか、濡れたときは一旦取り出して乾燥させるのがおすすめです。
また、バークチップはアリやダンゴムシが裏にくっつくこともあります。小さな虫は風や日差しの当たらない過ごしやすい場所を探す習性があり、バークチップの隙間に入り込みやすいためです。
とはいえ、シロアリは大きな木材の中に巣を作るため、小さなバークチップに住みつく可能性は低いです。バークチップを敷いたことが原因で虫がわくことはほとんどありません。
自然素材でできたバークチップは、年月が経つと徐々に土に還っていきます。ごみが出ないため環境に優しいという利点はあるものの、永久的に使える訳ではないこともデメリットの1つです。
バークチップとウッドチップの違い
ウッドチップとバークチップは、似た園芸用品として混合されることが多いアイテム。どちらも庭や鉢植えに敷いて使うものですが、材質や特徴にいくつかの違いがあります。下記にバークチップとウッドチップの違いをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
材質 | 価格(1Lあたり) | 特徴 | |
バークチップ |
|
500円前後 |
|
ウッドチップ |
|
100~300円前後 |
|
松の樹皮だけを砕いたバークチップは、硬くて虫に食われにくいのがメリット。丸みのある形と赤みがかった色が特徴で、植物や庭をおしゃれに魅せてくれます。ウッドチップに比べてやや高価ですが、少量で広い範囲をカバーできるためコスパにこだわる人におすすめです。
ウッドチップは、樹皮だけでなく木材を丸ごと砕いたもの。杉・檜・楠などのさまざまな木を使用しており、木材の種類によっては防虫や防カビの効果があります。バークチップに比べて柔らかく、割れて劣化しやすいのが難点です。
- 高級感重視の人:バークチップ
- シロアリやコガネムシなどの虫対策がしたい人:バークチップ
- カビ対策がしたい人:ウッドチップ(ヒノキ)
- 安さ重視の人:ウッドチップ
バークチップのおすすめの選び方
ここからは、初心者でも失敗しないバークチップを選び方を紹介。サイズ・色・効果などの重要なポイントについてまとめているので、ぜひ商品を選ぶときの参考にしてください。
使い方に合った「サイズ」を選ぶ
バークチップには、S・M・Lサイズといったいくつかのサイズがあります。サイズの目安とおすすめの使い方を表でまとめたので、用途に合ったものを選びましょう。
大きさの目安 | おすすめの使い方 | |
Sサイズ | 1~4cm程度 |
|
Mサイズ | 4~6cm程度 |
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Lサイズ | 6~10cm程度 |
|
基本的に、バークチップは敷きたい範囲が広いほどサイズも大きいものを選ぶのが理想的。ただし、屋外のプランターや花壇にSサイズのバークチップを敷くと、強風で飛ばされてしまうので注意してください。
また、バークチップを庭や花壇に敷くときは、数種類のサイズを混ぜ合わせると隙間なく敷き詰められます。チップ同士の隙間が狭くなると虫が入り込みづらくなるので、害虫対策としてもおすすめです。
編集部
植物や鉢のデザインに映える「色」をチョイス
バークチップの材質として使われるのは、主に黒松と赤松の2種類。黒松のバークチップは黒っぽい色合い、赤松はレンガ色のような赤みのある色をしているのが特徴です。葉やプランターの色に応じて、見た目がおしゃれになる色のバークチップを選びましょう。
明るい色の植物や高級感を出したい空間には、黒松のバークチップがおすすめです。一方で、深緑の葉をつける観葉植物や温かい雰囲気にしたい空間には、赤松のバークチップがよく合いますよ。
バークチップおすすめ人気ランキング比較一覧表
商品 | 最安価格 | サイズ | 容量 | 原産国 | その他特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
プロトリーフ バークチップL | 楽天市場¥1,418 AmazonYahoo! | 6cm | 12L | エスパーニャ | - | |
山崎機工 マーブルバーク | 楽天市場確認中 AmazonYahoo! | 6~9cm | 50L | - | - | |
自然応用科学 バークチップSS | 楽天市場¥1,210 AmazonYahoo! | 0.5~1cm | 2L | 海外 | - | |
東京堂 インテリアバークS | 楽天市場¥682 AmazonYahoo! | Sサイズ | 6L | 日本 | - | |
リーベ パインバークチップ | ¥6,270 楽天市場AmazonYahoo! | 1~3cm | 50L/10kg | 中国 | - | |
森水木のラン屋さん 熟成バーク | ¥1,000 楽天市場AmazonYahoo! | - | 1kg | ニュージーランド | 洋ラン用 |
バークチップおすすめ人気ランキング6選
大型の植物や庭のアレンジに最適なLサイズ
園芸用土などのガーデニングアイテムを展開しているプロトリーフのバークチップ。赤松の樹皮を使用しており、レンガ色のような赤みがかった色をしているのが特徴。庭やプランターに敷けば、温かみのある雰囲気を演出できます。
長さは6cm程度で、Lサイズに該当する大きさです。大型の観葉植物のマルチングや庭の装飾におすすめですよ。1つ1つの粒が大きいため、屋外に使っても強風などで飛ばされる心配がありません。
サイズ | 6cm |
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容量 | 12L |
原産国 | エスパーニャ |
その他特徴 | - |
マーブル模様がきれいな高品質バークチップ
ガーデニング用品やインテリアなどを展開している山崎機工のバークチップ。松の樹皮を国内の工場で丁寧に面取り加工しており、品質にこだわる人におすすめの商品です。
薄いブラウンと濃いブラウンが混ざったマーブル模様がきれいで、自宅の庭やプランターなどをおしゃれに彩ってくれます。長さ6~9cm前後の使い勝手がいいMサイズです。1袋あたりの容量は50Lと、たっぷりと使えるのも嬉しいですよね。
サイズ | 6~9cm |
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容量 | 50L |
原産国 | - |
その他特徴 | - |
ミニサイズの観葉植物にぴったりなSSサイズ
自然応用科学は、ガーデニングアイテムや農業用の土壌改良材を展開している企業。0.5~1cm程度の小さな粒を集めたSSサイズのバークチップです。
落ち着きのあるダークブラウンが、植物の葉っぱや花びらの色をより引き立たせてくれます。植物をおしゃれに魅せながら、乾燥対策ができるのは嬉しいですよね。室内で育てているミニサイズの観葉植物や多肉植物の土隠しにぴったりの商品です。
サイズ | 0.5~1cm |
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容量 | 2L |
原産国 | 海外 |
その他特徴 | - |
こっくりとした赤茶色が植物を美しく引き立てる
東京堂は、ドライフラワーや花材、園芸用品などを取り扱っている国内メーカー。植木鉢の土を隠したり、花壇の見た目をおしゃれにしたいときに役立つバークチップです。
濃いめの赤茶色で、上品かつ温かみのある雰囲気を演出できます。観葉植物はもちろん、色鮮やかな花鉢との相性も抜群。6Lの使いやすい容量で、小ぶりなプランターやちょっとしたスペースにバークチップを敷きたいときに役立ちます。
サイズ | Sサイズ |
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容量 | 6L |
原産国 | 日本 |
その他特徴 | - |
50Lの大容量!ドッグラン作りにもぴったり
リーベは、ガーデニング用品や住宅建材などを幅広くを扱っているメーカー。1個1~3cm程度のSサイズのバークチップがたっぷり50L入った大容量の商品です。
天然の松の木から作ったバークチップは、見た目がきれいで高品質なのが特徴。プランターや花壇などに敷くだけで、おしゃれで温かみのある空間にしてくれます。自宅に愛犬専用のドッグランを作りたい人にもおすすめですよ。
サイズ | 1~3cm |
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容量 | 50L/10kg |
原産国 | 中国 |
その他特徴 | - |
長持ちで安心◎高硬度のニュージーランド産
シンビジューム・カトレア・胡蝶蘭の栽培におすすめな洋ラン用のバークチップです。ニュージーランド産のバークチップは国産と比べて硬度が高く、劣化しにくいのが特徴。黒っぽい色合いが、華やかな花を引き立たせてくれますよ。
また、水はけがいいため、水のあげすぎによる根腐れを防止できます。「胡蝶蘭がすぐに枯らしてしまう」と悩んでいる人はぜひチェックしてみてくださいね。
サイズ | - |
---|---|
容量 | 1kg |
原産国 | ニュージーランド |
その他特徴 | 洋ラン用 |
庭や花壇をおしゃれに!バークチップの敷き方
ここからが、バークチップをおしゃれに使うためのコツを紹介します。庭の見た目にこだわる人やバークチップを初めて使う初心者の人は、ぜひ事前にチェックしておきましょう。
- バークチップのおしゃれな敷き方
- STEP.1雑草や小石を取り除く庭や花壇にバークチップを敷くときは、まず土だけのきれいな状態にすることから始めます。土に生えている雑草はもちろん、小石などもすべて取り除きます。
- STEP.2地面を整備する雑草などのいらないものを取り除いたら、スコップなどで土を平らにならします。スコップがない場合は、足で踏んでもOKです。
- STEP.3バークチップを敷く全体的に土が平らになったら、バークチップをまんべんなく敷いていきます。バークチップを敷くときは、8~10cm程度の厚みにするのが理想的。薄すぎると雑草が繁殖しやすく、厚すぎると湿気がこもってカビが生えやすくなるので注意してください。
- STEP.4バークチップを馴染ませるバークチップを敷き終わったら、上を歩いてならします。じょうろやホースで水を撒き、バークチップを馴染ませたら完了です。
編集部
バークチップを敷いたときの水やり方法
バークチップを敷いた植物や花鉢に水をあげたいときは、まずバークチップを避けて手で土の状態を確認します。土が湿っている場合は、その時点で水やりは不要です。土が乾いている場合は水やりを行いますが、その際はバークチップを避けて土に直接水をあげることで効率よく水分を与えられます。
バークチップの関連商品
ここからは、バークチップに関連するおすすめアイテムを紹介します。バークチップを敷くときに役立つ園芸用品などを紹介するので、ぜひバークチップと一緒にチェックしてみてくださいね。
バークチップの土台にも◎雑草対策ができる「防草シート」
防草シートとは、雑草の繁殖を抑えてくれるアイテムのこと。地面を覆って日差しを遮ることで、雑草の成長や根付きなどを防止できます。バークチップを敷くときの土台に使われることも多く、除草剤を使わずに庭のお手入れがしたいときにおすすめですよ。
植物をおしゃれな見た目にアレンジできる「鉢カバー」
鉢カバーは、植木鉢を入れるための容器のこと。デザインに凝った商品が多く、手軽に植木鉢の見た目を変えられるのが魅力です。排水用の穴が開いていないため、室内で植物を栽培するときの水受けとしても役立ちます。バークチップと合わせれば、より植物をおしゃれな見た目にできますよ。
関連記事:【おしゃれ度UP】鉢カバーおすすめ18選|北欧風や大型も紹介
バークチップのよくある質問
バークチップはどこで買える?
バークチップの寿命は?
防虫加工されたバークチップはある?
おすすめバークチップまとめ
- バークチップは植物の保護や庭のアレンジに役立つアイテム
- バークチップを敷いても、虫がわく可能性は低い
- 敷く場所や植物に合ったサイズ・色のバークチップを選ぼう
今回は、「バークチップ」について紹介しました。バークチップは、鉢植えや庭に敷くことで土を保護できるのはもちろん、ナチュラルでおしゃれな見た目にしてくれる便利なアイテムです。ぜひお気に入りのバークチップを見つけて、植物の栽培や庭作りに役立ててくださいね。
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